半分オス、半分メスの小鳥を発見
半分オス、半分メスの小鳥を発見 / Credit: bbc
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半分がオス、半分がメスの小鳥を発見!「百万羽につき1羽」の激レア個体(アメリカ)

2021.02.25 Thursday
Rare bird: ‘Half-male, half-female’ cardinal snapped in Pennsylvania https://www.bbc.com/news/world-us-canada-56189600

アメリカ北東部・ペンシルベニア州で、体の半分がオス、半分がメスに分かれた鳥が発見されました。

本種はショウジョウコウカンチョウ(学名:Cardinalis cardinalis)」というスズメ目の小鳥で、北米地域に分布します。

また、これは「雌雄モザイク」と呼ばれる遺伝現象で、鳥類での発見はきわめて珍しいとのことです。

「一生に一度、見れるか見れないか」の希少な個体!

鳥類学者のジェイミー・ヒル氏(69)は、ペンシルバニア州ウォーレン郡在住の知人から「珍しい鳥が頻繁にやってくる」という連絡を受け、現場を訪問。

そこで知人の言う通り、右半身が赤色、左半身が褐色の見たこともない小鳥が発見されました。

すぐにショウジョウコウカンチョウと判別できたのですが、本種は普通、オスが鮮やかな赤色、メスが淡い褐色の体色をしています。

今回の小鳥は、その色が半分ずつであり、希少な雌雄モザイク個体であることが分かります。

ヒル氏は「雌雄モザイクの鳥は、百万羽につき1羽、つまり一生に一度見れるか見れないかの確率」と言います。

右半身が赤色(オス)、左半身が褐色(メス)
右半身が赤色(オス)、左半身が褐色(メス) / Credit: bbc

鳥類の雌雄モザイクは、卵細胞が「2つの核をもつ」という異常な状態で、精子がそれぞれに同時受精することで生じます。

鳥類の性染色体は、オスがZZ、メスがZWの「ZW型」。

この異常な受精が成立すると、1つの受精卵にZZとZWの2つの性ができてしまい、発生過程で、体がオスメス半分ずつになってしまうのです。

また、鳥類の多くは、卵巣が左側でのみ発達し、右側は成長過程で退化することが知られます。

今回発見された鳥は、その色から右側がオス、左側がメスと分かるので、正常に機能する卵巣を維持しているかもしれません。

2枚目の画像
Credit: bbc
野鳥観察を48年続けているジェイミー・ヒル氏
野鳥観察を48年続けているジェイミー・ヒル氏 / Credit: bbc

ヒル氏は

「雌雄モザイクの鳥を直に目にし、撮影できたことは非常に幸運なことです。

私はかれこれ20年近く、絶滅したと考えられていたハシジロキツツキを探してきました。

(ハシジロキツツキは、1970年代に絶滅したとされたが、1986年にキューバで再発見。依然、絶滅危惧種に指定されており、ヒル氏は北米での現生個体を退官するまで捜索し続けた)

この希少な鳥を発見できた喜びは、ハシジロキツツキを見つけたときと同じくらい大きなものです」

と話しています。

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