特殊繊維を編み込んでつくる触覚感知の織物
私たちが身体の動きを検知・分析したい場合、ウェアラブルデバイスが役立ちます。
この種の従来のウェアラブルデバイスは、身体に多数のセンサーを身に着け、そのセンサーから動きを読み取るというものでした。
しかしLuo氏によると、「たくさんのセンサーアレイを製造すると、そのうちのいくつかは動作しなかったり、他より動作が悪かったりします」とのこと。
大量生産のセンサーを多数装着する従来の方法では、高精度のデータを得るのが難しいのです。
![触覚を感知できる特殊繊維を編み込む](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/04/FireShot-Capture-2071-Learning-human-environment-interactions-using-3D-conformal-tactile-t_-www.youtube.com_-900x303.jpg)
そこで研究チームは、触覚を感知できる特殊な繊維を使うことにしました。
衣服にセンサーを装着するのではなく、まず触覚センサーを編み込んだ生地をつくり、その生地で自由に衣服をつくれるようにしたのです。
これにより、着用者の動きやポーズを正確に把握できる「触覚テキスタイル(織物)」が完成しました。
![触覚テキスタイルは柔らかい](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/04/FireShot-Capture-2085-Learning-human-environment-interactions-using-3D-conformal-tactile-t_-www.youtube.com_.jpg)
触覚テキスタイルの利点は、少量の特殊繊維を編み込むだけなので、通常の布地と同じように扱えることです。
柔軟性・通気性・伸縮性が備わっており、さまざまな形に適用できます。
また既存のウェアラブルデバイスとは異なり、大規模な衣服生産に組み込むことも可能とのこと。