3.8Gの加速度がスキップが起こるかどうかの境界線になっている
![水面で石をスキップさせるには「3.8G」の反発力が必要だと判明!](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/04/a3b521e9d85cdaf153c5325c9e3362ae-900x506.jpg)
飛翔する円盤が水面に当たった時、円盤には上の図のように重力と水面からの反発力(垂直抗力)が生じます。
しかし研究者たちが分析を行った結果、反発で生じる上向きの加速度が、重力の3.8倍より大きい時のみ、円盤がスキップできることを発見しました。
一方、3.8G以下では円盤は着地地点を水面に浸したままサーフィンをすることが判明します。
上向きの加速度は、飛翔する円盤の速度と迎え角が重要な決定要因となっています。
![単一のスキップは迎え角が20度の時が最適である](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/04/7e816b1fe37293e947e18a1c40d956ab-900x506.jpg)
また過去の研究により、単一のスキップを起こさせる場合には20度の迎え角、連続したスキップを成し遂げるにはより浅い10度の迎え角が最適であることが示されています。
しかし水切りを成功させるには、もう一つ重要な要素がありました。
それは円盤の回転がもたらすジャイロ効果です。
回転するコマが立ち上がり続けていることからわかるように、ジャイロ効果には回転する物体の姿勢を保つ効果があります。
そのため水切りにおいても円盤が回転することにより回転軸が一定に保たれ、連続して最適な迎え角で水面に衝突することが可能になります。