105歳を超える超長寿の人々は生まれつき「長寿の遺伝子」を持っていた
105歳を超える超長寿の人々は生まれつき「長寿の遺伝子」を持っていた / Credit:Canva
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105歳を超える人は「常人にない長寿の遺伝子」を持っていた

2021.05.12 Wednesday

Do people aged 105 and over live longer because they have more efficient DNA repair? https://elifesciences.org/for-the-press/53c636fb/do-people-aged-105-and-over-live-longer-because-they-have-more-efficient-dna-repair
Whole-genome sequencing analysis of semi-supercentenarians https://elifesciences.org/articles/57849

110歳まで生きるためには生まれ持っての特殊な遺伝子が要るようです。

5月4日に『eLife』に掲載された論文によると、105歳以上の超長寿な人々の全ゲノムに対する詳細な分析を行った結果、普通のヒトには存在しない特別な遺伝子があることが判明したとのこと。

どうやら105歳、110歳といった年齢に達するには、健康に気を付けるだけでなく、生まれ持っての「長生きの才能」が要るようです。

超長寿な人々の遺伝子には、いったいどんな秘密が隠されていたのでしょうか?

105歳を超える人は「常人にはない長寿の遺伝子」を持っていた

老化の原因は結局は全てDNAにエラーが蓄積すること
老化の原因は結局は全てDNAにエラーが蓄積すること / Credit:Canva

老化は結局のところ、DNAについた傷を上手く治せないために生じます。

DNAは体の設計図です。日常では、日光や放射線、細胞代謝などさまざまな要因により傷つけられています。

細胞にはDNAの修復能力が存在するため、傷による多少のエラーは問題になりませんが、何十年も生きていると治しきれないエラーが増大して細胞の機能が低下し、結果的に老いとなって現れます。

例えば年齢と共に肌がしおれてくるのは、コラーゲンなど潤いのある肌を作るのに必要な遺伝子に傷がつき、上手く修復できなかったため、生産量や生産品の質が低下するからです。

現在の技術では体細胞DNAに蓄積されていくエラーを止める手段は存在せず、老いが限界に至ると、細胞が満足に動かなくなり、死に至ります。

しかし今回、105歳を超える76人と110歳を超える5人の遺伝子の全ゲノムを解析した結果、定説に反する、奇妙な事実が判明しました。

105歳から110歳の超長寿の人々は、解析された7つの遺伝子のうち6つで、彼ら若い人々(平均年齢68歳)よりDNAのエラーが、彼ら若い人々(平均年齢68歳)が少なかったのです。

この結果は、超長寿の人々のDNAは通常の人々に比べて、上手く修復されているか、そもそもDNAの傷がつきにくい体質であることを示します。

いったいどうしてこんなことが起きているのでしょうか?

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