注射針を通過するほど小さい
注射針を通過するほど小さい / Credit:Kenneth L. Shepard, Science Advances(2021)
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注射針を通りワイヤレス充電、「マイクロチップ」で体内環境を監視する未来へ一歩前進

2021.05.14 Friday

Tiny, wireless, injectable chips use ultrasound to monitor body processes https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/cuso-twi051121.php The Smallest-Ever Injectable Chip Hints at a New Cybernetic Medicine https://interestingengineering.com/smallest-ever-injectable-chip-hints-at-cybernetic-medicine?utm_source=rss&utm_medium=article&utm_content=12052021
Application of a sub–0.1-mm3 implantable mote for in vivo real-time wireless temperature sensing https://advances.sciencemag.org/content/7/19/eabf6312

体内に埋め込むタイプの医療機器は、これまで生理機能の維持・向上、病気の治療などに幅広く利用されてきました。

そして今回、アメリカ・コロンビア大学電気工学科に所属するケネス・シェパード氏ら研究チームは、総体積0.1mm³未満の埋め込み型マイクロチップを開発しました。

注射針を通過するほど小さいマイクロチップで体温を監視できるというのです。

研究の詳細は、5月7日付けの『Science Advances』に掲載されました。

超小マイクロチップは注射針を通過するサイズ

従来の埋め込み型電子機器は、体積効率が非常に悪いと言われています。

大抵の場合、複数のチップと部品、またエネルギー源としてバッテリーを積む必要があったのです。

単独で機能する世界最小チップ
単独で機能する世界最小チップ / Credit:Kenneth L. Shepard, Science Advances(2021)

ところが研究チームは、世界最小のシングルチップシステムを構築し、その総体積は0.1mm³未満だと報告しています。

ダニと同じサイズであり、顕微鏡がなければしっかりと確認できません。

シェパード氏はこのマイクロチップについて次のように述べています。

「これは『システムとしてのチップ』という新しいアイデアです。付属品なく単独で完全に機能する電子システムとしてのチップなのです」

さらに、このマイクロチップは皮下注射の針を通して体内に移植し、体温を測定できるかもしれないと言われています。

実際、テストではマウスの脳や後肢にチップが埋め込まれ、体温が記録されました。

次ページ埋め込まれたマイクロチップはワイヤレスで充電できる

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