カフェインで眠気を吹き飛ばしても単純作業の効率しか上がらなかったとの研究結果が発表!
カフェインで眠気を吹き飛ばしても単純作業の効率しか上がらなかったとの研究結果が発表! / Credit:Canva
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カフェインで眠気を吹き飛ばしても単純作業の効率しか上がらない!

2021.05.28 Friday

Study: Don’t count on caffeine to fight sleep deprivation https://msutoday.msu.edu/news/2021/caffeine-and-sleep
Caffeine selectively mitigates cognitive deficits caused by sleep deprivation. https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fxlm0001023

カフェインで眠気を払った後でも、難しい仕事は避けたほうがいいでしょう。

5月20日に『Journal of Experimental Psychology : Learning, Memory, and Cognition』に掲載された論文によれば、寝不足の状態でカフェインをとっても、上げられるのは単純作業の効率のみであるとのこと。

カフェインをとって元気になったと錯覚していると、大事な場面で思わぬ大失敗をしてしまうかもしれません。

眠気を吹き飛ばすカフェインの効果

カフェインの効果が及ぶタスクには限りがある
カフェインの効果が及ぶタスクには限りがある / Credit:Canva

睡眠不足は仕事の大敵です。

これまでの研究では、人間はたった1晩寝ないだけで不注意ミスが3倍に増えることが示されています。

また、複数の手順が必要な作業が強制中断された場合の、その後のエラー率(プレイス・キーピング・エラー)も2倍に増えてしまうとのこと。

アデノシンがアデノシン受容体に結合すると眠気が生じる
アデノシンがアデノシン受容体に結合すると眠気が生じる / Credit:AsspSCIENCE

一方で、古くからカフェインは睡眠不足に立ち向かう、心強い味方だと考えられてきました。

カフェインには内の眠気スイッチ(アデノシン受容体)を塞いで眠気を遮断するだけでなく、アドレナリンやドーパミンを増加させ、覚せい感や多幸感を引き起こす効果があるからです。

カフェインはアデノシンの代わりにアデノシン受容体に結合して眠気を防ぐ
カフェインはアデノシンの代わりにアデノシン受容体に結合して眠気を防ぐ / Credit:AsspSCIENCE

ですが、寝不足な脳に加えられたカフェインが、現実の仕事のパフォーマンスに与える影響は詳しく調べられていませんでした。

そこでミシガン州立大学の心理学准教授キンバリー・フェン(Kimberly Fenn)氏が率いる研究チームは、1晩徹夜してもらった被験者たちにカフェインを与えて、難易度の異なる2種類の作業テストを実施しました

もしカフェインの覚せい効果が脳機能の全方位に働くなら、作業難易度にかかわらずカフェインの効果が現れるはずです。

しかし実際に実験を行ってみると、予想とは異なる結果が出ました。

次ページカフェインは脳機能の一部だけを活性化する

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