宇宙大規模構造のフィラメントは螺旋に回転していた
宇宙大規模構造のフィラメントは螺旋に回転していた / ©中島かずき・今石洋之・プロジェクト「グレンラガン」
space

宇宙で最大の「自転構造」がみつかる

2021.06.17 Thursday

Discovery of the largest rotation in the universe(AIP) https://www.aip.de/en/news/discovery-of-the-largest-rotation-in-the-universe/ Enormous strands of galaxies in the cosmic web appear to be spinning(NewScientist) https://www.newscientist.com/article/2280743-enormous-strands-of-galaxies-in-the-cosmic-web-appear-to-be-spinning/
Possible observational evidence for cosmic filament spin https://www.nature.com/articles/s41550-021-01380-6

星の自転、銀河の渦、ブラックホール、宇宙のあらゆる存在はなぜかみんな回転しています。

そして今回、人類は宇宙で回転する最大の構造を発見しました。

ライプニッツ天体物理学ポツダム研究所(Leibniz-Instituts für Astrophysik Potsdam:AIP)の研究グループは、宇宙の大規模構造を構成するフィラメント状構造が螺旋に渦巻いて回転していることを発見したと報告しています。

数百万光年というスケールの巨大な回転は、宇宙に前例のない規模の角運動量を生成している可能性があります。

この研究の詳細は、6月14日付で科学雑誌『Nature Astronomy』に掲載されています。

回転する宇宙の謎

宇宙にあるあらゆるものは回転しています。

「銀河が回転しているだけでなく、銀河の中の星々も回転しています。

地球は自転し、太陽を回り、月は地球を回ります。ほぼ全宇宙が回転しています

ドイツのライプニッツ天体物理学ポツダム研究所のノーム・リベスキンド(Noam Libeskind)氏は、そのように述べています。

では宇宙の回転はどこから発生しているのでしょうか? これは天体物理学における長年の謎です。

理由はわかっていませんが、その疑問に答える方法の1つは、回転が止まる場所を見つけることです

リベスキンド氏のいう回転が止まる場所とは、宇宙の回転の連なりの終端を指しています。

これまで、それは銀河団である可能性が高いと考えられてきました

おとめ座銀河団
おとめ座銀河団 / Credit:Chris Mihos (Case Western Reserve University)/ESO

銀河団とは、多数の銀河が互いの重力でつながれた集団で、もっとも巨大な銀河を中心に伴銀河が回っています。

星の自転や銀河の渦など、宇宙の回転は最終的に銀河団の回転で終わるのではないかと予想されていたのです。

しかし、今回の研究チームはそうではないことを発見したのです。

次ページ宇宙の大規模構造の動きを調査する

<

1

2

3

>

宇宙のニュースspace news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!