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ウナギの稚魚には魚に食べられても「エラからバックで抜け出す能力」があった

2021.06.25 Friday

2021.06.23 Wednesday

Escaping through the predator’s gill cleft: A defensive tactic of juvenile eels after capture by predatory fish https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.06.08.447630v1.full

食べられてもウナギの稚魚は諦めません。

6月9日に長崎大学の研究者たちにより プレプリントサーバー『bioRxiv』に掲載された論文によれば、二ホンウナギの稚魚は大きな魚(ドンコ)に食べられても、エラから逃げ出す能力があるとのこと。

食べられた魚がエラから抜け出す現象が確認されたのは、今回がはじめてです。

※なおこの研究は現在レビュー中で科学雑誌への掲載は決まっていません。

ウナギの稚魚には魚に食べられても「エラからバックで抜け出す能力」があった

ウナギの稚魚は大きな魚に食べられても バックでエラから逃げ出せると判明

研究者は当初ウナギの稚魚の捕食者に対する 回避行動を調べていましたが実験後…… 食べられたハズの稚魚が泳いでいました

そこで稚魚が食べられた後も撮影を継続 すると捕食された稚魚の半数(28/56匹)がバックでエラから出てきました

一部のウナギには驚かせると 後ろに向けて泳ぐ性質が知られていましたが 脱出のために進化した結果かもしれません
一部のウナギには驚かせると 後ろに向けて泳ぐ性質が知られていましたが 脱出のために進化した結果かもしれません / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

偉大な発見の多くは、実験の意図しない結果がもたらしてくれます。

今回の研究も当初は「ウナギの稚魚の捕食者に対する回避行動」に焦点があてられていました。

そのため研究者たちは水槽にウナギの稚魚と捕食者(ドンコ:ハゼの仲間)を入れ、カメラで稚魚の回避行動を記録していました。

残念なことに、記録の途中で逃げ切れず、ドンコに食べられてしまうウナギの稚魚もいます。

実験をはじめてすぐに、研究メンバーの1人が奇妙な現象に気が付きました。

ある水槽ではウナギの稚魚は回避行動に失敗してドンコに食べられてしまったハズなのですが、時間をおいて水槽をみてみると、ウナギの稚魚が平然と泳いでいたのです。

一度食べられたはずの稚魚が復活しているのは通常ありえません。絶対に受け入れられない結果です。

そこで研究者たちは、撮影期間をウナギの稚魚が食べられた後にも延長し、何が起きているかを確かめることにしました。

結果、衝撃の事実が判明します。

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