魚は一生懸命考える時に脳が大きくなり「ぼ~」としてると小さくなると判明!
魚は一生懸命考える時に脳が大きくなり「ぼ~」としてると小さくなると判明! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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サカナは「考えるときだけ脳を巨大化できる」と明らかに

2021.07.14 Wednesday

Increased brain growth in escaped rainbow trout https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.06.17.448828v1.full Seasonal variation of brain size in a freshwater top predator https://www.authorea.com/users/418578/articles/525282-seasonal-variation-of-brain-size-in-a-freshwater-top-predator?commit=29ee5e370c45874d69b7847e868b1f439a985e58

魚は考える時だけ脳を大きくできるようです。

6月18日にプレプリントサーバーである『bioRxiv』に掲載された論文、および7月8日に『AUTHOREA』に掲載された論文によると、魚は考える必要があるときに脳を大きくさせ、逆に使わない時には小さくできるとのこと。

人間の脳は簡単に容量を増減させることはできませんが、魚はわずか数か月という短い期間で脳の大きさを状況に応じて変更できるようです。

いったいどんな仕組みで、魚たちは脳の大きさを制御しているのでしょうか?

養殖場から逃げ出したニジマスの脳は15%も重くなっていた

魚は一生懸命考える時に脳が大きくなり「ぼ~」としてると小さくなると判明!
魚は一生懸命考える時に脳が大きくなり「ぼ~」としてると小さくなると判明! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

動物が生存できるかは適応力と繁殖力にかかっています。

人間の場合、巨大なによる高い適応力のお陰で、繁栄を極めています。

一方、虫の脳のサイズは極めて小さくなっていますが、高い繁殖力を生かして膨大な個体数を保持しています。

では、脳のサイズが虫以上、人間未満の魚においては、脳のサイズは生存能力にどのようにして貢献しているのでしょうか?

カナダのゲルフ大学の研究者たちは、謎を解き明かすために、魚の脳が環境の違いにどのように対処するかを調べることにしました。

野生の厳しい環境がニジマスの脳を大きくした
野生の厳しい環境がニジマスの脳を大きくした / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

最初の研究の対象となったのは、養殖場から逃げ出したニジマスです。

研究者たちは脱走から7カ月間、野生環境で過ごしたニジマスの脳と養殖場に留まっていたニジマスの脳を切り取って、重さを調べてみました。

結果、7カ月間の野生生活によって、元養殖ニジマスの脳は平均で15%も重量が増加していることが判明します。

また脳の部位ごとに大きさの違いを測定したところ、野生生活を送っていたニジマスは、特に「大脳(終脳)」の顕著なサイズアップがみられました。

安全な槽で定期的にエサが与えられる養殖環境とは違って、野生環境では自分でエサを探し、危険を回避する必要があります。

研究者たちは、厳しい野生環境が魚の脳にフル回転を促し、脳の重量増加を促したと考えました。

どうやら魚にとって脳容積は絶対的なものではなく、必要なければ節約する対象なようです。

一方、別の研究チームは自然界にはありえない養殖場との比較ではなく、あくまで野生環境における魚の脳の大きさ変動を調査しました。

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