アタカマ大型ミリ波/サブミリ波アレイ(ALMA)が撮影した月が形成される系外惑星の円盤
アタカマ大型ミリ波/サブミリ波アレイ(ALMA)が撮影した月が形成される系外惑星の円盤 / Credit:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/Benisty et al.
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「月の材料」となる周惑星円盤が初めてハッキリと確認される (2/2)

2021.07.23 Friday

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土星の円盤などよりはるかに巨大

を取り巻く円盤と言われると、まっさきに思い浮かぶのは土星だと思います。

それはイメージとしては正しいですが、今回映し出されている周惑星円盤はサイズがまるで異なります。

形成中の惑星の周りを取り巻く、この周惑星円盤はただのモヤのように見えますが、その直径はほぼ太陽から地球まで距離と同じです。

土星のリングのと比べた場合、500倍の大きさがある円盤なのです。

ここからは、地球のの同等の衛星を3個作り出せるだけの質量があるといいます。

衛星がどこで、どうやって形成されているのかということは、実のところまだよくわかっていません。

これまで4000以上の系外惑星が発見されていますが、それらはいずれも成熟しています。

そのため、今回の発見は非常に貴重なものなのです。

ここら生まれつつある、月の姿が見つかるかもしれません。

下の動画、今回の観測画像をわかりやすく描いたCGです。

周惑星円盤の中にある白く光る天体は、CGを作った人の遊び心で、ここから形成される月の姿を期待して描かれたものです。

まだ、そこから生まれる月の姿が確認されたわけではありませんが、ここからは月が生まれるメカニズム解明の重要なヒントが隠されているのです。

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