実はミツバチはカフェイン好き
実はミツバチはカフェイン好き / Credit:canva
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カフェインは「ハチ」の記憶力も向上すると明らかに

2021.08.27 Friday

2021.08.03 Tuesday

勉強や仕事のときにコーヒーを飲むと集中力が高まると感じている人は多いと思います。

それはマルハナバチも同様のようです。

英国グリニッジ大学の研究チームは、ハチにカフェインを与えると、ハチが花の香りなどを学習する能力が向上すると報告。

この発見は、ミツバチの活動を利用して作物の受粉を行う農業に大きな影響を与える可能性があります。

研究の詳細は、科学雑誌Current Biology』に7月28日付で掲載されています。

A caffeine buzz helps bees learn to find specific flowers(phys) https://phys.org/news/2021-07-caffeine-bees-specific.html
Bumble bees show an induced preference for flowers when primed with caffeinated nectar and a target floral odor https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(21)00897-6

ハチはカフェインが好き?

今回研究されたのはミツバチ科の仲間のマルハナバチと呼ばれる種類です。

マルハナバチ(Bumblebee)は、西洋では非常に親しまれている昆虫で、「くまのプーさん」に描かれているハチはマルハナバチだといいます。

トランスフォーマーにもバンブルビーという人気キャラクターがいますが、これも西洋文化の中でマルハナバチが親しまれているためのネーミングといわれています。

そのため、マルハナバチをテーマにした研究というのも西洋では数多く発表されています。

過去の研究では、マルハナバチはカフェインが好きで、カフェインの入った花を用意すると、より頻繁にその花を訪れるようになるということが報告されています。

けれど、本当にハチはカフェインが好きなのでしょうか?

今回の研究者は、カフェインがハチに対して何か特別な役割を果たしたのではないかと疑いました。

そこで巣の中のハチにカフェインを与え、イチゴの花の香りを覚えさせるという実験を行ったのです。

研究者はハチにカフェインを与え、いちごの花の香りを覚えさせてみた
研究者はハチにカフェインを与え、いちごの花の香りを覚えさせてみた / Credit:canva,ナゾロジー編集部

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