テレビ視聴や昼寝がうつ病のリスクを増大させるかも
テレビ視聴や昼寝がうつ病のリスクを増大させるかも / Credit:Depositphotos
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テレビなどの「動かない生活パターン」はうつ病リスクを増大させる (2/2)

2021.08.21 Saturday

前ページ10万人のデータベースを利用した2段階解析で重要なうつ病因子を発見する

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テレビ視聴や昼寝はうつ病と関連していた!?

分析結果によると、うつ病との関連が最も顕著だったのは、「社会的なつながり」でした。

家族や友人との面会頻度が高い人は、うつ病から保護されていたのです。

「悩みを打ち明けられる人がいるかどうか」も大切ですが、もっと単純に「人と会うこと」こそが、うつ病に対する強力な保護因子として働いているのです。

テレビ視聴とうつ病リスクには関連があるとの結果
テレビ視聴とうつ病リスクには関連があるとの結果 / Credit:Depositphotos

一方、うつ病の発症と関連する要素には、テレビ視聴が含まれていました。

しかし、「テレビを見ること」が影響を与えているのか、テレビを見るために「座ったままの状態になること」が影響を与えているのか、どちらが原因なのかは分かりません。

さらに昼寝をすることもうつ病のリスクと関連していました。

これらは体を動かさない生活パターンに共通しているように思えます。

またマルチビタミンの常用もうつ病発症と関連していたとのこと。

とはいえ、これらうつ病因子がどのように関連しているのか詳しく知るためには、さらなる研究が必要でしょう。

この2020年の分析結果は、現代の私たちの生活スタイルに警告を鳴らすものとなります。

コロナ禍で人々は家族や友人との関係が希薄になっています。

そしてより多くの時間を家の中で過ごしているでしょう。

余暇はテレビ視聴に費やし、在宅ワークによって昼寝の頻度が高くなったかもしれません。

うつ病にならないためにも、今こそ、社会的なつながりや活動的な生活を意識すべきなのです。

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