テレビ視聴や昼寝がうつ病のリスクを増大させるかも
テレビ視聴や昼寝がうつ病のリスクを増大させるかも / Credit:Depositphotos
psychology

テレビなどの「動かない生活パターン」はうつ病リスクを増大させる

2024.06.18 Tuesday

2021.08.21 Saturday

うつ病は世界中の人を悩ませており、様々なトラブルの原因となっています。

しかし未だに、その予防法については「ストレスを軽減し健康的な生活を送る」など、大まかなことしか分かっていません。

そこでアメリカ・マサチューセッツ総合病院(MGH)精神科に所属するカーメル・チョイ氏ら研究チームは、10万人以上のデータベースを利用した特殊な2段階解析を実施。

その結果、テレビ視聴や昼寝、人と会わないなどの「活動的ではない生活パターン」が、うつ病と関連していると判明しました。

研究の詳細は、2020年8月14日付の科学誌『The American Journal of Psychiatry』に掲載されています。

Study of more than 100 modifiable factors for depression identifies social connection as the strongest protective factor https://www.massgeneral.org/news/press-release/Study-of-more-than-100-modifiable-factors-for-depression-identifies-social-connection-as-the-strongest-protective-factor
An Exposure-Wide and Mendelian Randomization Approach to Identifying Modifiable Factors for the Prevention of Depression https://ajp.psychiatryonline.org/doi/full/10.1176/appi.ajp.2020.19111158

10万人のデータベースを利用した2段階解析で重要なうつ病因子を発見する

10万人のデータからうつ病の予防法を探る
10万人のデータからうつ病の予防法を探る / Credit:Depositphotos

まず研究チームは、重要なうつ病因子を見つけるために、UK Biobankの10万人を超えるデータベースを利用。

この中から、社会交流、メディア利用、睡眠パターン、食事、身体活動、環境など、うつ病の発症リスクと関連のある要素を幅広くスキャンしました。

そしてゲノムワイド関連解析に類似した手法「ExWAS:exposure-wide association scan」と、遺伝的変化を利用した統計学的手法「メンデルランダム化」による2段階解析を実施。

その結果、106の修正可能なうつ病因子の中から、うつ病発症に関連した重要な因子を特定しました。

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