地球温暖化に対する奇策「マリン・クラウド・ブライトニング」
地球温暖化の対策にはさまざまな方法があり、現在でも多くのプロジェクトが進行中です。
その中には、「マリン・クラウド・ブライトニング(Marine Cloud Brightning)」と呼ばれるコンセプトも含まれます。
これは「海上の雲を人為的に大きくして、地球に降り注ぐ太陽光をより反射させる」というもの。
もともと海上では厚い雲が生成されやすく、人の介入によって、そのプロセスの促進が可能だと考えられているのです。
このコンセプトを実現させられるなら、海水温の上昇を防ぐだけでなく、地球全体の温暖化をコントロールできるかもしれません。
とはいえ、実際にマリン・クラウド・ブライトニングを成功させるには、膨大な数の実験と資金が必要になります。
また人為的に雲を大きくしたり作ったりした場合、他の地域にどのような影響があるのか分からないという懸念があり、賛否両論な方法でもあります。
しかしハリソン氏ら研究チームは、サンゴ礁を守るため、マリン・クラウド・ブライトニングのプロジェクトを進めてきたようです。