余暇を時間の無駄だと感じる人はストレスレベルが高い
余暇を時間の無駄だと感じる人はストレスレベルが高い / Credit:Depositphotos
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余暇を「時間の無駄」と考える人は幸福度が下がってしまう

2021.09.03 Friday

Think leisure is a waste? That may not bode well for your mental health https://news.osu.edu/think-leisure-is-a-waste-that-may-not-bode-well-for-your-mental-health/
Viewing leisure as wasteful undermines enjoyment https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022103121001013

現代社会では、「生産性こそが究極の目標であり、ただ楽しむだけの時間は無駄である」といった考えが広く見られます。

ところがアメリカ・オハイオ州立大学(OSU)フィッシャーカレッジオブビジネス(Fisher College of Business)に所属するセリン・マルコック氏ら研究チームは、余暇を時間の無駄だと考える人は、落ち込みやすく、ストレスを感じやすい傾向にあると発表しました。

忙しく生産的であるのは良いことですが、余暇を無駄だと感じるほど極端であってはいけないのです。

研究の詳細は、8月21日付の学術誌『Journal of Experimental Social Psychology』に掲載されました。

「余暇は無駄」だと考える人たちは、ストレスレベルが高い

生産性重視の考えをもつと幸せではなくなる
生産性重視の考えをもつと幸せではなくなる / Credit:Depositphotos

ある研究では、199人の大学生が、さまざまな余暇活動をどれだけ楽しんだか評価しました。

同時にその人の幸福度、憂鬱度、不安度、ストレス度などもチェックしています。

また「余暇活動に費やす時間」についての考え方も調査しました。

その結果、「余暇は無駄である」と考える人ほど、余暇活動を楽しめていないと判明

しかも余暇活動の性質の違い(能動的、受動的、社会的、個人的)による影響を受けませんでした。

つまり、運動やテレビ鑑賞、友人とのおしゃべり、瞑想など、それがどんな種類の余暇活動だったとしても、なにかしら時間の無駄だと感じている人は、思いっきり楽しめていなかったのです。

さらにそのように考える人ほど幸福度が低く、憂鬱だと感じていました。

加えて不安が大きく、ストレスレベルも高いと判明しています。

次ページ「楽しむことが目的の余暇活動」と「別の目的がある楽しい余暇活動」

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