塩粒ほどのマイクロチップが脳の神経活動を記録
塩粒ほどのマイクロチップが脳の神経活動を記録 / Credit:Jihun Lee(Brown University)_Researchers take step toward next-generation brain-computer interface system(2021)
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塩粒大のマイクロチップを脳に埋め込む新しい脳波検出技術 (2/2)

2021.09.16 Thursday

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マウスの脳に点在する48個のマイクロチップが神経活動を記録

ニューログレインによって広範囲の記録が可能
ニューログレインによって広範囲の記録が可能 / Credit:Brown University_UC San Diego in International Collaboration to Develop Wireless Implantable ‘Neurograins’(2017)

チームは、ニューログレインをマウスのでテストしました。

マウスの大脳皮質に48個のニューログレインを移植したのです。

その結果、調査対象である運動野と感覚野の神経活動の記録と送信に成功しました。

今回はマウスの脳が小さいため、ニューログレインの数は48個だけでしたが、現在のシステムであれば770個まで運用が可能とのこと。

もっと大きな脳をもつ動物や人間へのスケールアップも可能でしょう。

チームは将来的に、数千のニューログレインを扱うことを想定しています。

人間の脳の神経活動を広範囲に記録できるなら、てんかんや麻痺、パーキンソン病などの神経疾患の治療に役立つかもしれません

とはいえ現段階では、チップからの信号には十分な強度がないため、チームはまず信号の品質を向上させるため、今後もマウスを使った実験を続けていく予定です。

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