勝手に逆回転する不思議コマ「ラトルバック」の原理の超簡単説明
勝手に逆回転する不思議コマ「ラトルバック」の原理の超簡単説明 / The Art of the Celt
physics

勝手に逆回転するコマ「ラトルバック」の不思議な原理とは

2021.10.27 Wednesday

One-Way Spinning Top https://physics.aps.org/articles/v14/148 Физик изготовил односторонний волчок https://nplus1.ru/news/2021/10/26/Rattleback The Art of the Celt http://archive.bridgesmathart.org/2021/bridges2021-375.pdf

右回りに回したコマは右にまわり、左回りに回したコマは左にまわり続け、やがて倒れます。

これは、誰もがしるコマの常識でしょう。

しかし純粋な科学的疑問として、回した方向と逆に回転するコマは存在するのでしょうか?

答えはYESなんです。

ラトルバックは古代の遺物として発見された

ラトルバックは古代の遺物として発見された
ラトルバックは古代の遺物として発見された / The Art of the Celt

はじまりは、古代ケルトや古代エジプトで発見された、底がツルツルした奇妙なカヌー型の石器でした。

発見当初は何の用途に用いるか不明でしたが、コマのように回して遊んでみたところ、驚きの事実が判明します。

くるくると回っていた石がガタガタと音を響かせながら回転を停止させた…かと思いきや、逆方向に回りはじめたのです。

回転方向が逆になる「古代のコマ」はすぐに、当時(19世紀)の物理学者たちの注目を浴び、1890年に出された考察を皮切りに相次いで物理学的な解明の試みが行われました。

その後も研究は断続的に行われ、科学の進歩にあわせて解釈も進展。

呼び名も考古学的な「セルト石」から親しみやすい「ラトルバック(直訳:ガタガタ戻る)」へと変っていきます。

そして21世紀にはいるとコンピュータを用いたシミュレーションが行われるようになると数学的な理解が進み、ついにセルト石、改め「ラトルバック」の不思議の全容がみえてきました。

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