新型コロナウイルスを可視化するマスク
新型コロナウイルスを可視化するマスク / Credit:塚本 康浩(京都府立大学)_ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功(2021)
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新型コロナウイルスが付着すると発光するマスクを開発(京都府立大)

2021.12.10 Friday

ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて 口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功 ~低コストで簡易なウイルス検出技術の実用化を加速~ https://www.jst.go.jp/pr/announce/20211001-2/index.html

新型コロナウイルスの厄介な点は、本当にウイルスが自分の身近に存在しているのかどうかわからないところです。

そのため「もし自分が知らないうちに感染して、無自覚に拡散していたら?」と不安になる人もいるでしょう。

そこで、京都府立大学に所属する塚本 康浩(つかもと やすひろ)氏ら研究チームが開発したのが、新型コロナウイルスが付着すると発光する不織布マスクです。

LEDブラックライトやスマホのLED光を当てるだけで、このマスクは着用者が感染しているかを判別できます

研究の詳細は、10月1日付の京都府立大学と科学技術振興機構(JST)の共同プレスリリースに掲載されました。

コロナを可視化するマスク

光を照射してマスクに付着したコロナウイルスを可視化
光を照射してマスクに付着したコロナウイルスを可視化 / Credit:塚本 康浩(京都府立大学)_ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功(2021)

研究チームが開発したのは、新型コロナウイルスを可視化するマスクです。

特殊なフィルターがマスク着用者の咳やくしゃみ・鼻水内のコロナウイルスを捕捉。

一定の波長の光を照射することで、肉眼でも確認できるのです。

実際、感染者が8時間着用したマスクでもテストされました。

光源ボックスを用いた結果、ウイルスの存在がはっきりと可視化されたのです。

ウイルスは⿐の両側に多く付着することが判る。黄色点線領域が⿐の部分
ウイルスは⿐の両側に多く付着することが判る。黄色点線領域が⿐の部分 / Credit:塚本 康浩(京都府立大学)_ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功(2021)

またこのフィルターは、ウイルスがマスクのどの辺りに多く付着するかを明らかにしています。

上の画像を見ると、ウイルスは鼻の両側に多く付着していることがわかります。

この新しいマスクの利点は、身近な光源を利用して家庭でも判別できることにあります。

例えば、LED紫外線ブラックライトやスマートフォンのLED光を当てるだけでも、ウイルスを可視化できます。

LEDブラックライトやスマホのLED光でも判別可能
LEDブラックライトやスマホのLED光でも判別可能 / Credit:塚本 康浩(京都府立大学)_ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功(2021)

見え方にはいくらか差がありますが、感染の有無を判断するには十分でしょう。

普段使っているマスクを可視化マスクに変更するだけなので、簡単にウイルス拡散のリスクを低減できますね。

では、この可視化マスクはどのように開発されたのでしょうか?

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