タバコの吸い殻を拾う清掃員として「カラス」を採用
タバコの吸い殻を拾う清掃員として「カラス」を採用 / Credit: jp.depositphotos
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タバコのポイ捨て清掃員に「カラス」を採用(スウェーデン)

2022.02.02 Wednesday

Sweden recruits crows to clean up cigarette butts from its streets https://www.zmescience.com/science/news-science/sweden-recruits-crows-to-clean-up-cigarette-butts-from-its-streets/ Litter-Picking Crows To Help Rid Sweden’s Streets Of Cigarette Butts https://www.iflscience.com/plants-and-animals/litterpicking-crows-to-help-rid-swedens-streets-of-cigarette-butts/

スウェーデンでは年間数十億本ものタバコの吸殻が路上に捨てられています。

喫煙者はバス停から細い路地まで至るところにタバコをポイ捨てしており、同国のごみ全体のなんと62%を占めているという。

街中に吸い殻が散乱しているため、清掃活動に終わりがなく、費用も相当にかかります。

そこで、ストックホルムの都市セーデルテリエに本拠を置くスタートアップ企業・Corvid Cleaning社は、タバコの吸い殻の清掃員として、ある動物を雇うことにしました。

それが、カラスです。

吸い殻1つ拾うごとに「報酬」が得られる

Corvid Cleaning社は現在、セーデルテリエで試験的なプログラムを実施しています。

試験内容は、野生のカレドニアガラスを訓練して、路上に落ちているタバコの吸い殻を拾ってもらい、専用の機械に入れさせるというもの。

吸い殻が機械に入ると、1個ごとに報酬として小さな食料が与えられます。

カラスは鳥類の世界のみならず、あらゆる動物の中で最も知的なグループのひとつです。

彼らは、自ら作った道具を使って、手の届かないところにある食べ物を採取したり、人の顔を覚えて、嫌がらせしてきた人間をマークしたりできます。

また、知能は人間の子どもと同等かそれ以上であり、ゼロの概念を理解したり、複雑な手順を踏むパズルを解いたりします。

そのため、カラスにとって、タバコの吸い殻を拾い集めるくらいは朝メシ前です。

特にカラスには、ある行動を取るときに利益があるかどうかを観察して学習する性質があります

これを応用して、「タバコを拾い集める=餌がもらえる」ことを学習させれば、彼らは十分に清掃員として活躍してくれるはずです。

下はこのアイデアを実践したテスト映像の一部です。

強制ではなく、ボランティア

プロジェクトに参加しているカラスは飼育されている個体ではなく、野生下の個体に協力してもらっています。

野生でも、仲間がタバコを拾って報酬をもらっている様子を見れば、すぐに同じ行動を取れます。

そして、やめたければいつでもやめて、野生に戻っていいとのこと。

いわば、カラスはボランティア感覚で清掃作業に参加するのです。

今回の試みがうまくいけば、200万人近い人口を抱えるストックホルム全体にこの取り組みが広がるかもしれません。

成功のためには、プログラムの効果と経済的な利益が重要です。

同社では、このプロジェクトを街全体で実施することで、吸殻清掃のコストを75%削減できると主張しています。

カラスが吸い殻を拾ってくれるほど、経済効果も高くなる
カラスが吸い殻を拾ってくれるほど、経済効果も高くなる / Credit: jp.depositphotos

創設者のクリスチャン・グンター・ハンセン(Christian Günther-Hanssen)氏は、次のように語っています。

「今日における吸い殻清掃のコストは、1個あたり約80オーレ以上であり、ある識者は2クローナになると主張しています。

しかしカラスが吸い殻を拾えば、おそらく吸い殻1個あたり20オーレの節約になるでしょう

経済的な利益は、カラスがどれだけ吸い殻を拾ってくれるかによります」

【※クローナはスウェーデンの通貨で、1スウェーデン・クローナで約11円に相当。1スウェーデン・クローナは100オーレに等しい】

また、セーデルテリエでは、年間2000万クローナ(210万ドル)が路上の清掃に費やされているという。

この独創的なプランが意図したとおりに運ぶかどうかは分かりません。

それでも、人間にタバコのポイ捨てをやめさせるより、カラスに拾ってもらった方が現実的な効果は大きいとのことです。

結果次第では、日本でも同じ取り組みが導入されるかもしれませんね。

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