ストーンヘンジは「太陽暦」の機能を持っていた
ストーンヘンジは「太陽暦」の機能を持っていた / Credit: canva
history archeology

ストーンヘンジは”閏年まで考慮”に入れた「太陽暦」のカレンダーとして機能していた!

2022.03.03 Thursday

Archaeologist Identifies a Lost Timekeeping System in The Stones of Stonehenge https://www.sciencealert.com/new-analysis-reveals-how-stonehenge-functioned-as-a-solar-calendar Stonehenge served as an ancient solar calendar: New analysis https://phys.org/news/2022-03-stonehenge-ancient-solar-calendar-analysis.html
Keeping time at Stonehenge https://www.cambridge.org/core/journals/antiquity/article/keeping-time-at-stonehenge/792A5E8E091C8B7CB9C26B4A35A6B399#figures

イングランド南部ウィルトシャー州にある「ストーンヘンジ」は、世界で最も有名な建築物のひとつです。

紀元前2500年ころに作られていますが、その製作意図は定かでありません。

儀式、死者の埋葬、天文台、パワースポットなど、さまざまな説が唱えられています。

その中で今回、ボーンマス大学(Bournemouth University・英)の研究により、「古代の暦(カレンダー)」説が有力であると発表されました。

カレンダー説は以前からあったものの、どんな仕組みで機能していたかは分かっていませんでした。

しかし本研究によると、ストーンヘンジは「太陽暦」として設計されたようです。

研究の詳細は、2022年3月2日付で科学雑誌『Antiquity』に掲載されています。

ストーンヘンジは「カレンダー」なのか?

ストーンヘンジ
ストーンヘンジ / Credit: Timothy Darvill et al., Antiquity(2022)

ストーンヘンジには、ある太陽の動きに合わせた明確な造りがあります。

それが「夏至」と「冬至」です。

1年で最も昼が長い夏至の日になると、ストーンヘンジの入り口にあたるヒール・ストーンから太陽が昇り、日光が中央に向かってまっすぐ差し込むようになっています。

そして、1年で最も昼が短い冬至の日になると、同じラインの反対側が日没方向となります。(時計の12時と6時のラインを想像してください)

つまりストーンヘンジは、夏至の日の出と、冬至の日の入りを見通せるように設計されているのです。

ここから「カレンダーとしての機能があるのでは?」と示唆されていましたが、他に並んでいる石が暦とどう関係するのか分からず、今日まで実証されていませんでした。

ストーンヘンジの位置
ストーンヘンジの位置 / Credit: Timothy Darvill et al., Antiquity(2022)

しかし2020年の研究で、ある事実が判明し、この説に進展がありました。

ストーンヘンジの大部分を構成する「サルセン石」が、すべて同じ産地のものであり、同時期に設置されていたのです。

つまり、これらの石が一つのユニットとして、何らかの機能を持たせられたと考えられます。

本研究主任のティモシー・ダーヴィル(Timothy Darvill)氏は、これら石の配置が暦と関係していると考え、調査を開始。

古代の数秘術や、同じ時代に存在した暦法を調べ、ストーンヘンジと照らし合わせました。

結果、ストーンヘンジは、365.25日の太陽暦にもとづくカレンダーであることが濃厚となったのです。

実際に、その仕組みを見ていきましょう。

次ページ「太陽暦」としての仕組みを解明!

<

1

2

3

>

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!