ストーンヘンジは「カレンダー」なのか?
![ストーンヘンジ](https://nazology.net/wp-content/uploads/2022/03/urn_cambridge.org_id_binary-alt_20220221090958-06481-optimisedImage-S0003598X22000059_fig1-900x426.jpg)
ストーンヘンジには、ある太陽の動きに合わせた明確な造りがあります。
それが「夏至」と「冬至」です。
1年で最も昼が長い夏至の日になると、ストーンヘンジの入り口にあたるヒール・ストーンから太陽が昇り、日光が中央に向かってまっすぐ差し込むようになっています。
そして、1年で最も昼が短い冬至の日になると、同じラインの反対側が日没方向となります。(時計の12時と6時のラインを想像してください)
つまりストーンヘンジは、夏至の日の出と、冬至の日の入りを見通せるように設計されているのです。
ここから「カレンダーとしての機能があるのでは?」と示唆されていましたが、他に並んでいる石が暦とどう関係するのか分からず、今日まで実証されていませんでした。
![ストーンヘンジの位置](https://nazology.net/wp-content/uploads/2022/03/urn_cambridge.org_id_binary-alt_20220221090958-88476-mediumThumb-S0003598X22000059_figU1.jpg)
しかし2020年の研究で、ある事実が判明し、この説に進展がありました。
ストーンヘンジの大部分を構成する「サルセン石」が、すべて同じ産地のものであり、同時期に設置されていたのです。
つまり、これらの石が一つのユニットとして、何らかの機能を持たせられたと考えられます。
本研究主任のティモシー・ダーヴィル(Timothy Darvill)氏は、これら石の配置が暦と関係していると考え、調査を開始。
古代の数秘術や、同じ時代に存在した暦法を調べ、ストーンヘンジと照らし合わせました。
結果、ストーンヘンジは、365.25日の太陽暦にもとづくカレンダーであることが濃厚となったのです。
実際に、その仕組みを見ていきましょう。