「神は存在しない」ホーキング博士が最後の著書で人類に伝えたかったこと

philosophy 2018/10/19
Credit: MATT DUNHAM / REUTERS
Point
・今年3月に亡くなったホーキング博士の最後の著書が、遺族によって出版される
・質問に回答する形式で記された本には、ホーキング博士が自然の法則を信仰し、神の存在を否定していることも述べられていた
・ホーキング博士は、世界が「大改革」を目前にしていると感じており、希望を忘れないことの大切さを語っている

「神は存在しない」

今年3月にALS(筋萎縮性側索硬化症)により亡くなった天才物理学者スティーブン・ホーキング博士が、その最後の著書『Brief Answers to the Big Questions(大きな疑問への簡潔な回答)』で出した結論です。

その中でホーキング博士は、「長きにわたって、私のように障害を持ちながら生きている人は、神による呪いを受けていると考えられてきましたが、私はむしろ、全ての出来事は自然の法則によって説明できると考えています」と述べており、神の存在を否定しています。

この本は、彼の死後に遺族によって出版されたもので、ホーキング博士に生前寄せられた質問への回答が記されています。また、博士は神の存在に言及するのみならず、「宇宙人は存在する」、「タイムトラベルの可能性は否定できない」といった衝撃的な内容についても触れています。

「彼は、人々がそのような質問への回答を欲していたことが分かっていたようです」そう語るのはホーキング博士の娘であるルーシー・ホーキング氏です。

また、ホーキング博士は世界は「大改革」を目前にしていると感じていたようで、遺族に対して「やみくもに未来に向かってはいけない」ことを語ったと言います。そして彼は、人々がますます「内側」に向かうようになっており、外に目を向ける力を失っていることに対して警鐘を鳴らしています。

ロンドンで行われた同書の発表会では、ホーキング博士の過去の発言が紹介されました。その中で彼は、Brexit(イギリスのEU離脱)やトランプ大統領の影響力について触れており、このような世界的な動向を「科学者を含む専門家への反乱」とみて、危機感をつのらせていたとのこと。

しかし、読者に向けた「最後のメッセージ」は希望に満ちた内容となっています。最後の「どのような未来予想図を描けばいいのか?」といった質問に対して彼は、「足元ばかり見ていないで、星空を見上げることを忘れないようにしてください」と語っています。

 

故ホーキング博士が「スーパーヒューマンの誕生」を予言していた

 

via: cnn / translated & text by なかしー

 

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