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テクノロジーの進歩は「文明崩壊」のリスクと表裏一体であるという研究 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.02.27 Wednesday

前ページ文明を崩壊に導く主な「4つ」の因子

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文明崩壊を回避する手段とは?

さらに、こうした因子は文明が発達するにつれて増加傾向にあり、論理的に考えると、現代は高い文明崩壊のリスクにさらされているといえます。しかし、ケンプ氏には「現代には文明崩壊を回避することのできる手段がある」と指摘します。それが、「テクノロジーの進歩」と「文明の国際化」です。

テクノロジーの発展により、環境問題や気候変動に対する打開策が得られます。排気ガスの削減や、電力で走る自動車などもその1つでしょう。また、現代は文明同士が相互依存して協力しあうグローバルな社会になっています。例えば、各文明国が、輸出品を多様化させ、貿易相手を増やすことで、安定した経済的促進を保つことができるのです。

しかし、ケンプ氏は「テクノロジーの進歩が、逆に文明崩壊を引き起こす罠にもなりかねない」と語ります。その代表例が「原子爆弾」です。過去にも二度悲劇が起きましたが、この先、より大きな規模で原子爆弾が使用されれば、文明どころか地球環境そのものが崩壊し、回復不能なまでのダメージを負ってしまいます。

幸い、現代人には「過去の失敗から学ぶ知恵」があり、進歩のトラップにかからないよう自らをコントロールすることができます。ケンプ氏は、科学技術の進歩が、環境や社会問題の解決といった良い方向に用いられることを望んでいます。

世界中の文化に共通する7つの道徳ルールを発見

reference: bbc / written & text by くらのすけ

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