マジか……観音菩薩が金属むき出しに 高台寺でアンドロイドによる説法が開始

technology 2019/03/08
アンドロイド菩薩”マインダー”。アルミのボディがほぼむき出しになっている。Credit:kodaiji
Point
■京都の高台寺が世界初のアンドロイド観音を公開
■大阪大学のロボット研究者、石黒浩教授が開発に参加
■若い世代に仏教への関心を持ってもらいたいとのこと
高台寺公式ホームページのアンドロイド菩薩”マインダー”の説明。ちょっとしたソシャゲイベントのあらすじ文みたいな文章である。 Credit:kodaiji

豊臣秀吉と北政所を祀っていることでも有名な、京都の高台寺。この寺院で今月23日、世界初のアンドロイド菩薩”マインダー”なるものが公開されました。

この”アンドロイド菩薩”は、若い人たちの仏教離れに対抗するべく生み出されたとのこと。マインダーは自身のアンドロイドのボディや表情を巧みに動かしながら、法話を行うことができます。

この法話は今日3月8日から5月6日までの間で毎日数回行われる予定で、公式サイトにて予約を受け付けています。

しかし若者の仏教離れに対抗して菩薩の人間離れが起こる…これはパワーワードが過ぎるのでは…🤔

アンドロイド観音菩薩、プロジェクションマッピングで現れる人々と対話し説法

マインダーが設置されているのは、約85平方メートルある教化ホール。プロジェクションマッピングで、四方の壁に映し出された多くの人々と対話することで法話を行います。

高さは台座含め2mほどで、中性的で整った顔立ち。顔含む上半身に多数の駆動部を持つため、非常に表情や仕草がリアルで人間っぽさがありますが、人間っぽいところは肩までで、全身にメカメカしい印象を与えてきます。

なぜアンドロイドにしたかについては、菩薩の宗教的性質が重要な役割を果たしています。観音菩薩は、仏教の宗派や解釈にもよりますが、自身の姿を変幻自在・たくさんのバリエーションあるものに変えられるとされています。

高台寺の後藤執事長は、「それならば観音菩薩(アンドロイドのすがた)もできるだろう」ということで、「話す仏像、動く仏像、皆と目を合わす仏像が作れないかなと思った」と話しています。

アンドロイド観音の開眼法要。1体のアンドロイドを囲う複数の僧侶の図はシュールだが、これで今日から観音菩薩。 Credit:walkerplus

また、今回アンドロイドを作成した大阪大学のロボット研究者・石黒浩教授は、後藤執事長と旧知の仲。対談を経て、「仏像のアンドロイド化」という境地に辿り着いたそうです。

仏像はアルミニウムとシリコンでできており、報道関係者へのお披露目の際に開眼法要を行ったあと、般若心経の説法を成功させました。

衝撃発言…?

また、石黒浩教授の研究室所属で同じくマインダーの開発に携わった小川浩平准教授は、海外メディアTHE DIPROMATのインタビューを受け、

「(般若心経は)有名な経典なのに、ほとんど皆から理解されていません。僧侶ですら内容に向き合っておらず、信徒に般若心経の本当の意味を伝えずにただ詩のように読んでるだけなのです。まるでロボットのように」と、昨今の仏教事情を嘆いていました。

しかしアンドロイド菩薩”マインダー”なら、難しい経典を平易な日本語・英語・中国語の3カ国語で解説することが可能。多くの人が般若心経の意味に触れることで、悩んでいる人々を勇気づけ、訪れた人に自分自身を見つめ直す機会を提供したいと述べています。

 

テクノ法要・ドローン仏の次はアンドロイド菩薩ですか……仏テクノロジーめっちゃナムい。でも法話の絵面はちょっと怖いですね。

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reference: thediplomat / written by 白大根

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