space

木星に出現した巨大な「黒い穴」、どうやって出来たの? (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.10.04 Friday

前ページ灼熱の衛星イオ

<

1

2

>

木星探査機ジュノー

画像
木星探査機ジュノー。/Credit:NASA/JPL

ジュノーは木星の起源や、内部構造、大気組成、磁気圏など木星の調査を行うため打ち上げられた探査機です。

ジュノーは既に3年以上にわたって木星を周回しており、53日ごとに接近して近傍の撮影や調査を行っています。今回撮影された映像は22回目の木星上空通過時のものです

木星は非常に巨大なため、太陽の影に入ってしまうとジュノーの太陽光発電が長時間できなくなり、バッテリーが尽きてしまいます。また、木星は非常に強力な磁場を持ち、飛び交う荷電粒子による放射線帯も避けなければなりません。そのため、ジュノーは非常にテクニカルな楕円軌道を描いて木星を周回しています。

過去に木星を調査したパイオニア11号はこの放射線帯に入ってしまったため、撮影画像データの多くをロストしてしまいました。

画像
探査機ジュノーの木星周回軌道。木星の左右に広がるのは放射線帯。/Credit:NASA / JPL

こうした様々な苦労を経て撮影された木星画像ですが、ほとんどは未加工でオンライン上にアップロードされた状態になっています。

色を強調した鮮明な木星の画像は、有志によってオンライン上のデータを画像処理してもらい公開されています。今回の木星に穴の空いたようなイオの影は、市民科学者(アマチュア学者)のKevin M. Gill氏によって作成されたものです。

興味のある人は、NASAのジュノーミッションサイトにある「JunoCam」コミュニティから画像処理に挑戦してみてはいかがでしょうか。

謎の変化が…? 最新の木星画像をハッブル宇宙望遠鏡が撮影

これがあればOK! 木星のガリレオ衛星が見られる双眼鏡スペックと機材を紹介

reference:NASA,space.com/ written by KAIN

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

宇宙のニュースspace news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!