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「太陽系の未来」を映し出した天体?「伴星を持つ白色矮星」が史上初めて観測される (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.12.06 Friday

前ページ惑星の大気を吸い取っていた

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なぜ「太陽系の未来」と言われるのか?

画像
Credit:Mark Garlick

さて、気になる「太陽系の未来」との類似について、ゲンシック氏は次のように説明します。

まず、太陽のような恒星は、中心核にある水素を燃料とし、一生かけて燃焼していきます。水素燃料が尽きると、恒星は赤色巨星へと移行し、近くの惑星を吸収して、元の数百倍の大きさにまで膨れ上がります。

太陽系の場合だと、あと50億年ほどで太陽は赤色巨星へと変わり、水星や金星、そして地球まで飲み込んでしまうでしょう。下は、太陽が赤色巨星になる様子をイメージした40秒ほどの動画です。

その後赤色巨星も時間をかけて表面大気を失っていき、結果的に、あとに残るのは高密度の中心核だけとなります。これが白色矮星です。

理論的には白色矮星も伴星を従えられると考えられていましたが、実際に観測されたのは今回が初めてのこと。

つまり、遠い未来に白色矮星となった太陽も、周囲に残った惑星を従えて、大気を吸い取っていくと予想されるのです。その時、人類はすでに太陽系から脱出しているのでしょうか。それとも、宇宙から姿を消しているのでしょうか。

「存在しないはず」の超巨大ブラックホールを発見 新種の可能性も

reference: phys.org/livescience / written by くらのすけ

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