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人には光の強度のみを感知する「第三の視覚」があった (2/2)

2021.10.07 Thursday

2019.12.11 Wednesday

前ページ人の視覚を作る2つの視細胞

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第3の視細胞 ipRCG

見つかった第3の視細胞は、正式名を内因性光感受性網膜神経節細胞. (intrinsically photosensitive retinal ganglion cell : ipRGC)と呼びます。長いの基本的にはipRCGと呼ばれています。

これは光の明るさのみを感じ取っていて、視覚イメージは形成しません。

視覚障害の人が、視力が無くとも昼や夜の感覚を理解しているケースが報告されています。これは上で説明した、視覚を作る2つの細胞にかかわらず、ipRGCが機能するために起こる現象です。

これにより、視覚障害の人は、見えないけど明るいことがわかるというのです。そして眠るタイミングや覚醒時間を調節することが可能になり、明るさで体内時計を保てるのです。

画像
Credit: depositphotos

この人の持つ第3の視覚は、まだ未知の部分が多く正確な機能は明らかになっていません。

しかし、新たな研究は、亡くなったドナーから提供された網膜を電極上で培養し、光に対するこの細胞の電気的な反応を調査することで、その機能を明らかにしています。

それによると、ipRGCは実際には3種類存在しているといいます。

タイプ1は、光に迅速に反応し、神経がオフになるまでに長い時間がかかります。

タイプ2は、光に対しての反応が遅く、オフになるまでも時間がかかります。

タイプ3は、光が非常に明るい場合のみに反応し、反応速度はもっとも速い細胞で、光源が失われるすぐオフになります。

こうした機能の違いにより、ipRGCは光の品質や量、持続時間を計測し、それに応じた反応を身体に生み出すのです。

これは特に青い光への感度が高いことが知られています。こうしたipRGCの機能を利用すれば、青い光の強度を変えることで、脳を騙すこともできるといいます。

見えない視覚が人に存在しているというのは、面白い話です。こうした細胞の働きが完全に解明され技術に応用できるようになれば、夜中に眺めていても眠りに影響しないスマホとか、夜ふかしや一日中屋内にいても体内時計を調節できる照明ができるようになるかもしれません。

常人の100倍「色の数」が見える女性

reference:zmescience/ written by KAIN

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