二日酔いの身体で起こっている6つの作用
自分の身体が処理できる以上にアルコールを摂取してしまうなら、二日酔いになる可能性があります。二日酔いは大変苦しいものですが、そのとき体内ではどのような反応が起こっているのでしょうか?
①脱水症状
アルコールには利尿作用があるので、脱水症状を引き起こします。脱水症状はめまい、頭痛、眠気、無気力を引き起こします。
②電解質の不均衡
アルコールは電解質(体内機能を調整するために必要なミネラル)のバランスを崩し、疲労感、吐き気、頭痛、筋肉の衰弱や痙攣を引き起こします。
③血管拡張
アルコールが多すぎると、血管が拡張して頭痛を引き起こします。
④グルコース生産が妨げられる
アルコールはグルコース(ブドウ糖)生産を妨げるので、低血糖になります。脳の栄養源であるブドウ糖が不足するので、頭が働かなくなります。
⑥GABAの生産をブロック
アルコールには脳内物質GABAの生産を促す効果があります。GABAは脳を落ち着かせ、不安を引き起こす化学物質グルタミン酸の生産をブロックします。お酒を飲むとリラックスでき幸せを感じるのはこのためです。
しかし、脳はバランスを取ろうとするので、その後、より多くのグルタミン酸を生産し、GABAをブロックします。二日酔いの朝、気分が落ち込んで「死にたくなる」ことがあるのはこのためです。
飲みすぎは身体に悪影響を与えます。回復方法は「待つこと」だけですから、飲みすぎにならないように気を付けることが一番大切です。二日酔いにならないためにも、最初から飲む量を決めておくようにしましょう。