life

飲みすぎると「死にたくなる」科学的理由とは? (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.01.06 Monday

前ページ飲みすぎたときの対処法

<

1

2

>

二日酔いの身体で起こっている6つの作用

Credit:depositphotos

自分の身体が処理できる以上にアルコールを摂取してしまうなら、二日酔いになる可能性があります。二日酔いは大変苦しいものですが、そのとき体内ではどのような反応が起こっているのでしょうか?

①脱水症状

アルコールには利尿作用があるので、脱水症状を引き起こします。脱水症状はめまい、頭痛、眠気、無気力を引き起こします。

②電解質の不均衡

アルコールは電解質(体内機能を調整するために必要なミネラル)のバランスを崩し、疲労感、吐き気、頭痛、筋肉の衰弱や痙攣を引き起こします。

③血管拡張

アルコールが多すぎると、血管が拡張して頭痛を引き起こします。

④グルコース生産が妨げられる

アルコールはグルコース(ブドウ糖)生産を妨げるので、低血糖になります。脳の栄養源であるブドウ糖が不足するので、頭が働かなくなります。

⑥GABAの生産をブロック

アルコールには脳内物質GABAの生産を促す効果があります。GABAは脳を落ち着かせ、不安を引き起こす化学物質グルタミン酸の生産をブロックします。お酒を飲むとリラックスでき幸せを感じるのはこのためです。

しかし、脳はバランスを取ろうとするので、その後、より多くのグルタミン酸を生産し、GABAをブロックします。二日酔いの朝、気分が落ち込んで「死にたくなる」ことがあるのはこのためです。

飲みすぎは身体に悪影響を与えます。回復方法は「待つこと」だけですから、飲みすぎにならないように気を付けることが一番大切です。二日酔いにならないためにも、最初から飲む量を決めておくようにしましょう。

精神安定のための「気分別」食べ物7選

reference: sciencealert,smartrecovery / written by ナゾロジー編集部

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

ライフスタイルのニュースlife news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!