「対人ストレス」からの解放
職場出勤のもう一つのストレスとして、対人ストレスが挙げられます。
同僚や上司、他社のビジネスパートナーとの付き合いに息苦しさを感じている人もたくさんいるでしょう。また、飲み会や忘年会などを苦痛に感じている人も少なくありません。
こうした対人関係の悩みやストレスは、在宅ワークに切り替えるだけで一掃され、仕事もはかどりやすくなります。
実際、APA(アメリカ心理学会)の2019年調べによると、職場出勤者よりも在宅ワーカーの方が、仕事への満足度が高く、パフォーマンスも向上する傾向にあることが分かっています。
また、在宅ワーカーは、仕事を自分がコントロールしているという意識が強く、それが「自己効力感」に繋がることで、精神面でもポジティブな効果があるのです。
去年の「通勤時間が短いほど幸福感が高くなる」という研究がそれを実証しています。
以上のような理由から、在宅ワークのほうが、会社にとっても従業員にとってもプラスに働くことが期待できます。
もちろん、在宅ワークの弱みも数多く指摘できるでしょう。
働き手の一人一人が孤立していることで、生産性が落ちる職業もあるでしょうし、仕事上の問題点や不明な点をすぐに話し合えないことも欠点となりえます。
在宅ワークを促進するべきか、否かは、職種に大きく左右されるでしょう。