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観測史上「最高度の明るさ」を放つ超新星爆発を確認!仮説上の星の実例か (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.04.14 Tuesday

前ページ「対不安定型超新星」とは?

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2つの巨星が合体した可能性も

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イメージ図/Credit: cnn

そして、今回報告されたSN2016apsは、「理論的には脈動性の方の条件を満たしている」と言われます。

理由は、観測された爆発の光の内に、大量の水素が検知されたことです。

通常の対不安定型超新星の場合は、大爆発を起こすまでに水素を使い果たすと推測されています。これは、対不安定型超新星が一個の星から成っているためです。

しかし、脈動性のほうでは、単一の星とは別に、太陽の60倍ほどの質量を持つ2つの星が合体しているケースもあり得ると言います。

すると、必然的に水素の量は多くなるので、爆発の時点でもまだ十分に水素が残ります。そのため、観測した爆発の中に、水素が発見されてもおかしくはないのです。

ニコル博士は「合体した2つの星の内、質量の小さいほうが爆発まで水素を保持していたのではないか」と述べています。

脈動性対不安定型超新星は、仮説上の存在であり、実際の宇宙では断定できる例がありませんでした。今回のSN2016apsは、その記念すべき第一号となるかもしれません。

ブラックホールから脱出しようとした光は、まるでブーメランのように引き戻される

reference: phys.orgspacecnn / written by くらのすけ

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