![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/05/extra_large-1589472014-hammerheads-have-a-uniquely-long-dorsal-fin-for-locomotion-but-their-swimming-ability-is-hampered-by-shallow-waters-stephen-kajiura-ph-d-florida-atlantic-university-900x506.jpg)
フロリダ州南東部のパーム・ビーチ沿岸で、「人食いサメ」と呼ばれるハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)に襲撃された小さなサメの群れがドローン撮影されました。
小さなサメはカマストガリザメという種類で、ハンマーヘッドの半分ほどしかありません。
あえなく食べられてしまうのかと思いきや、そこには大型のハンマーヘッドを完璧に振り切っている姿が…。
フロリダ・アトランティック大学の研究によると、ここにはカマストガリザメの巧みな逃避テクニックが隠されているんです。
敵をまくために「浅瀬」を利用
カマストガリザメは、成体でも全長1.5メートルほどで、決して大きくはありません。
普段はハンターとして、イカやタコ、小さな魚たちを捕食しますが、大型のサメに出くわすとたちまち追われる側になります。特に、広くて深い沖合は危険がつきものです。
そのためカマストガリザメは、浅瀬を一時的な子育ての場として使います。そこでは天敵に襲われるリスクが少なく、子供たちも狩りを学びながら安全に成長できるのです。
![画像](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/05/500px-Carcharhinus_limbatus_-_Caraibische_zwartpunthaai.jpg)
しかし、研究主任のスティーブン・カジウラ氏は「天敵をまくための場所として浅瀬を使う様子が確認されたのは今回が初めて」と言います。
また、ボートを使わないドローン撮影により、サメの動きに影響を与えることなく、自然な捕食・逃避行動の観察に成功しています。