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花粉に飢えたマルハナバチは葉に「半月型の穴」を開けることで30日も開花を早めていた (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.05.22 Friday

前ページ葉っぱに「半月型の穴」を開ける

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なぜ「半月型」なのかは不明

一方で、穴が必ず「半月型」である理由やそれが開花を早める理由は、まだ分かっていないとのことです。

同チームのマーク・メシャー氏は「レーザーなどを用いてまったく同じ穴を開けてみても、開花を早めることはできなかった」と話します。

そのため、マルハナバチは単に穴を開ける以外にも、何らかの策を講じているのかもしれません。

メシャー氏は「例えば、唾液に含まれる脂肪酸が、一部のイモムシに見られるのと同様に、開花反応を引き起こす可能性もある」と考えます。

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大きなアゴを使って器用に穴を開けるマルハナバチ

一部の植物に、干ばつや病原菌にさらされることで通常よりも早く開花するケースは確認されているものの、昆虫の行動が開花を誘発するケースは今回が初めてです。

あるいは、植物の側にも原因があるかもしれません。マルハナバチに開けられた穴を認識して、開花反応を起こすシステムを発達させているとも考えられます。

もしかしたら半月型の穴は、マルハナバチから植物への「早く花を咲かせて」という秘密のメッセージなのかもしれません。

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研究の詳細は、5月22日付けで「Journal Science」に掲載されました。

花はハチの音が聞こえると、一時的に「蜜を甘くしよう」とがんばることが判明

reference: livesciencebbc / written by くらのすけ

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