animals plants

1億年前の足跡から太古のワニが「二足歩行」だったと判明 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.06.12 Friday

前ページ足跡は誰のもの?

<

1

2

>

二足歩行をした唯一のワニ?

しかし、恐竜のものではないとしても、足跡を見る限り、ワニのそれにも一致していません。

現代のワニは、腹ばいの四足歩行で移動し、間隔の広い足跡を残します。対して、発見された足跡は、間隔が狭く、まるで綱渡りをしているかのようにまっすぐ並んでいました。

また、足跡のサイズは約18〜24センチで、全長は3メートルに達すると推定されています。

画像
Credit: Chinju National University of Education

キム氏は「こうした足跡の形や間隔の狭さは、以前に同地域で発見されたバトラコプスという古代ワニに非常に近似している」といいます。

バトラコプスは、ジュラ紀(約1億9960万〜1億4550万年前)に生きた小型のワニです。

サイズと二足歩行の点で異なるものの、足跡を残した生物はこのバトラコプスの近縁種であると考えられ、新たに「バトラコプス・グランディス」と命名されました。

画像
Credit: Dr Anthony Romilio ,  Scitechdaily

バトラコプス・グランディスは、生物史の中でも最初で最後の「二足歩行のワニ」だったのかもしれません。

研究の詳細は、6月11日付けで「Scientific Reports」に掲載されています。

Trackway evidence for large bipedal crocodylomorphs from the Cretaceous of Korea
https://www.nature.com/articles/s41598-020-66008-7

ピュンピュン!ワニの赤ちゃんの鳴き声が完全に「光線銃」

カメは爬虫類よりも「鳥」に近い生物だった

reference: scitechdailysciencealert / written by くらのすけ
ナゾロジーは、科学と「不思議な現象」の狭間にある「謎」をお伝えするニュースメディアです。
宇宙、素粒子、AI、遺伝子、歴史、心理学など、様々な角度から身近な「謎」を追求しています。
Nazologyについて
記事一覧へ

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!