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日本人の甘党は「お酒が苦手」だと判明! 甘さの好みを決める遺伝子領域が特定される (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.06.23 Tuesday

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日本人の遺伝子を元にした研究が必要

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研究の中心地が東アジアだったらギャップは起きなかった/Credit:depositphotos

現在の分子生物学の中心地はヨーロッパであり、これまで行われてきた多くの遺伝子解析は、ヨーロッパ人の遺伝子を元に行われてきました。

甘味にかんしてもヨーロッパ人の遺伝子を元にした既存の研究では「お酒が好きな人ほど甘いものが好き」……という結果が出た一方で、今回、日本人を対象にした場合は「お酒が好きな人ほど甘いものが嫌い」との結果が導き出されました。

このような人種ごとの結論の違いは今後も出てくるでしょう。

世界中で行われている様々な研究結果を、迅速に日本人に適応できるような体制が整うことを願うばかりです。

研究内容は東京大学のKaoru Kawafune氏らによってまとめられ、6月22日に学術雑誌「Journal of Human Genetics」に掲載されました。

Strong association between the 12q24 locus and sweet taste preference in the Japanese population revealed by genome-wide meta-analysis
https://www.nature.com/articles/s10038-020-0787-x

甘いものが「別腹」なのはどうして?

砂糖の取りすぎが「うつ症状」を引き起こす危険性

reference: 東京大学農学部 / written by katsu
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