エチゼンクラゲの「毒」実は複雑すぎて何が危険なのかよくわかっていない

巨大クラゲ
巨大クラゲ / Credit:PBS Learning Screenshot

reference: phys,sciencealert

エチゼンクラゲは中国、韓国、日本の近海で目撃される世界一巨大なクラゲです。

ときおり大量発生し、漁業に被害を出しているため、ニュースで聞いたことがあるという人も多いでしょう。

このエチゼンクラゲは、他のクラゲ同様触手に毒を持っていて、触れると腫れや赤みを発生させます

これは一般的には痒くなる程度の弱毒と伝えられていますが、実際には重症化することがあり、最悪ショック死を引き起こすこともあります。

ただ、エチゼンクラゲの毒は非常に複雑なもので、何が人を死に至らしめる可能性がある成分なのかよくわかっていません

生態についても謎の多いエチゼンクラゲですが、科学雑誌『Journal of Proteome Research』に報告された新たな研究は、その致死的な毒の成分について、新たな発見を報告しています。

毒素を理解することは、クラゲに刺されたときの解毒薬開発に役立つものです。

多き巨大クラゲ

エチゼンクラゲは世界一大きいクラゲ
エチゼンクラゲは世界一大きいクラゲ / Credit:Wkipedia,Janne Hellsten (nurpax)

エチゼンクラゲは、大きいものだと傘の直径が2m、重量は150kgにもなる世界一巨大なクラゲです。

日本近海で定期的に大量発生しますが、その原因はよくわかっていません。

複雑な触手にはがあり、これは毎年中国、韓国、日本などの海水浴客が何万人も刺されています。

刺されると、すぐに激しい痛みが起き、その後、赤みや腫れなどの症状が続きます。

網にかかったエチゼンクラゲをどかすために、漁師もよく触手に触れてしまい痒みが起きるなどの被害が報告されています。

毒性は弱いとされていますが、実際エチゼンクラゲの毒は非常に複雑な成分をしていて詳しいことがよくわかっていません

中には重症化する人や、ショック死を起こしてしまう人も存在しています。

そのため、エチゼンクラゲの毒のどの成分がそれほど危険なのかという研究も、進められているのです。

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