brain

あなたはどう? 夢に絵がつかない「アファンタジア症状」の新事実が判明 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.05 Sunday

前ページ「過去の想起」や「未来の想像」が視覚化できない?

<

1

2

>

視覚だけじゃない。他の感覚機能にも影響

画像
Credit: jp.depositphotos

また、アファンタジアを自覚する被験者の中には、視覚以外の感覚機能への影響を訴える人もいました。

例えば、聴覚や触覚、嗅覚、味覚に関する記憶のイメージ化も曖昧になっていたのです。しかし、イメージ化の低下が見られる感覚やその度合いは、アファンタジアの中で異なり、一貫してはいません。

しかし、興味深いことに、一般の被験者とアファンタジアに違いが見られなかったのは「空間把握力」でした。これは物同士の間の距離感や位置関係を理解する能力であり、地図やルートの理解、遊びならテトリスなどのゲームに用いられます。

空間把握には、視覚イメージがあまり関係しないのかもしれません。

一方で、これらの結果は、被験者の自己申告に依存しているため、より客観的な調査が必要になります。アファンタジアの謎は、まだまだ深いようです。

研究の詳細は、6月22日付けで「Scientific Reports」に掲載されました。

A cognitive profile of multi-sensory imagery, memory and dreaming in aphantasia
https://www.nature.com/articles/s41598-020-65705-7

1日4時間以上空想が止まらない症状「過剰空想」とは

reference: sciencealertnewsroom / written by くらのすけ
ナゾロジーは皆さんの身近にある”素朴な疑問”を解決する科学情報メディアです。
最新の科学技術やおもしろ実験、不思議な生き物を通して、みなさんにワクワクする気持ちを感じてもらいたいと思っています。
Nazologyについて
記事一覧へ

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!