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ワンちゃんって本当は何歳? ゲノム解析から「犬の1歳は人の30歳に相当する」と判明

2021.01.27 Wednesday

2020.07.06 Monday

1枚目の画像
Credit:pixabay
point
  • と人間の年齢を正確に比較する新たな方法が開発された
  • ゲノムに含まれるメチル基のパターン変化に基づき、犬と人間の老化速度を比較する
  • この結果イヌは予想以上に老化が進むとわかり、1歳はヒトの30歳に相当している

多くの動物は人間より短命です。

犬を飼ったことがある人なら誰でも、この子は人間にしたら今何歳くらいなんだろうか? という疑問を抱いたことがあるでしょう。

一般的な計算方法では、犬の年齢を7倍すると、その犬が人間だった場合の年齢になると言われています。

4歳の犬はだいたい28歳の人間と生理的に同じ状態というわけです。

しかし、実はこの計算法にはあまり根拠がありませんでした。

そこで新たな研究は、エピジェネティクス(後天的な要因で起きる遺伝子スイッチのオンオフ)に基づいて、より正確に人間と犬の年齢を比較する数式を作成しました

この研究によると、犬は4歳辺りまでに急速に成長・老化していて、その速度は7歳辺りから遅くなるのだといいます。

獣医などが使うより正確な年齢診断法では、これまで犬は1歳半で人間の成人(20歳)に達するとされていましたが、新たな研究は犬が1歳ですでに遺伝子的には人間の30歳に達していることを報告しています。

あなたの飼い犬は、想像している以上に、実際は年老いている可能性があるのです。

イヌの年齢 ヒトの年齢

ヒトとイヌの成長比率が1:7という通説は、イヌが生後9カ月程度ですでに子犬を生むことが可能という事実からも誤りであることはわかっていました。

犬は生後数年で急速に成長・老化が進むため、獣医などはより正確な計算をするために、小型犬の場合1歳で人間の17歳で以後4歳ずつ、大型犬だと1歳で人間の12歳となり、以後7歳ずつ年を取るという計算方法を使っています。

しかし、これも経験論的な計算で、あまり明確な根拠のある年齢比較ではありませんでした。

新たな研究は、より正確で根拠のある年齢比較を行う数式を開発するため、犬と人間のゲノムに含まれるメチル基のパターン変化から、それぞれの細胞の老化を測り年齢の比較を行ったのです。

こうして作られた比較グラフが下の画像です。

2枚目の画像
Credit:Wang et al., Cell Press,(2020)

驚いたことに犬年齢の1歳は人間の30歳にあたっており、2歳ですでに40歳を越え、4歳のときには50歳を越えた人間に相当していたのです。

これは数式で表すと「犬の年齢の自然対数に16を掛けてから31を加える」という計算になります。

犬の人間換算の年齢 = 16 × ln(犬の年齢) + 31     lnは自然対数

こうしてみると、1歳だからまだまだ子犬と思って飼っていた犬でも、実は自分より年上状態だったという飼い主さんもいるのではないでしょうか。

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