閉所恐怖症・子供・高齢者でも安心できる親切設計
このMRIスキャナーには患者の不安を軽減するための仕組みが多く備わっています。
例えば、患者がコントローラーによって操作し、スキャナー内へと座席を昇降させることが可能。
患者自身が簡単に操作でき、自分のペースで検査を進められるため、不安が募りにくいのです。
また、検査するためには頭部を固定する必要がありますが、この頭部固定システムにも不快感を与えないような工夫が盛り込まれています。
頭部をスキャナーに入れると、頭部まわりの柔らかいヘッドサポーターが膨み頭部を固定。こちらも患者自身が操作できるので、圧迫感を与えません。
しかも頭の動きをあらゆる方向に対して1mm未満に抑えることができるので、高い精度で検査を進めることができます。
加えて、頭部スキャナーには窓が付いており、検査中でも閉塞感を感じないよう配慮されています。
さらに頭部から下が検査機に入ってしまわないので、手を握り不安を軽減させてあげることもできるでしょう。
コンパクト・低コスト・安心の3つが揃った脳MRIスキャナーは、今後2年以内に臨床試験を受ける予定となっています。
一般化するなら、子供から高齢者まで多くの人が検査を受けやすくなり、認知症の早期発見や脳卒中予防に繋がるでしょう。
新しいMRIスキャナーの詳細は7月24日、「designboom」に掲載されました。
researchers develop a head-only MRI system to make brain scans more comfortable
https://www.designboom.com/technology/researchers-develop-head-only-mri-system-07-24-2020/