世界中の博物館が「最高の展示物」を決めるバトルをSNS上で開始!? 貴重なお宝がつぎつぎと

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Credit: twitter

今年4月、コロナ禍で休館を迫られた世界中の博物館が、SNS上で「世界一おぞましい展示物」を決めるバトルを繰り広げ、話題になりました。

きっかけは、ヨークシャー博物館(英)が、公式ツイッター上で「コレクションの中から最も不気味な展示物を投稿しましょう」との呼びかけでした。

これが意外な評判を呼び、「 #CURATORBATTLE 」として、毎週ごとにテーマに沿った展示物を紹介し合う人気企画となっています。

しかし、それもついにグランドフィナーレを迎えました。

ラストマッチは、テーマ制限なし。シンプルに「世界最高の展示物」を決めよう、という最後にふさわしいバトルとなっています。

ヨークの兜(カブト)

仕掛け人のヨークシャー博物館が、最高の展示物として紹介したのは「ヨークの兜」です。

これは8世紀頃に作られたイングランド・ヨークのカブトで、ヨーロッパのカブトの中でも最も精巧で、保存状態が良いと言われます。

当時の王族が身につけたステータスシンボルだったそうです。

世界最古のサッカーボール

スティーリング・スミス美術博物館(英)は、「世界最古のサッカーボール」で勝負に出ました。

これは、サッカーボールがまだ「フット・バリス(fut ballis)」と呼ばれていた1540年代のシロモノ。

スコットランドにあるスターリング城に蹴り込まれ、1981年に発見されるまで放置されていたそうです。

グーテンベルクの聖書

これに対して、大英図書館は「グーテンベルク聖書」を紹介しました。

これは、1455年にドイツのヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を用いて印刷した、ヨーロッパ最初の印刷書物です。

グーテンベルクの画期的な発明により、本はまたたく間に大量生産される時代に入りました。

キンボルトンのコイン

セントネオツ博物館(英)は、紀元前50〜紀元後40年の間に造られた「キンボルトのコイン」です。

コインの材料には、金、銀、銅が使われており、中央にはケルト人にとって重要な動物であった馬があしらわれています。

ただのコインも2000年という月日が経てば、立派なお宝です。

アームストロングの宇宙服

ニール・アームストロング航空宇宙博物館(米)は、「アームストロング船長のA7-Lスーツ」を紹介しました。

これは、史上最も有名な宇宙飛行士であるニール・アームストロングが、アポロ11号で月面着陸した時に着ていた宇宙服。

人類の偉大な一歩を切り開いた超貴重な一品です。

リンドウ・マン

大英博物館は、かなり不気味な「リンドウ・マン」を紹介しました。

こちらは、紀元1世紀頃に生きていたとされるケルト人の死蝋化した遺骸です。

酸素が遮断された泥の中に埋まっていたため、腐敗が最小限に抑えられ、保存状態が良くなっています。

そのせいで不気味さも増していますが…

ウェストロティアーナの化石

スコットランド国立博物館は、世界最古の有羊膜類の化石とされる「ウェストロティアーナ」です。

有羊膜類とは、四肢動物のうち、発生の初期段階で胚が羊膜を持つ生物のこと。

ウェストロティアーナは、体長15センチほどのトカゲに似た生物であり、その年代は約3億4500万年前に遡ります。

キュレーター・バトルは、今ひっそりと終わりを迎えようとしています。

ヨークシャー博物館は「イギリス国内の博物館は徐々に再開し始めており、この企画は人気が絶頂の時に終了するのがベストと考えました」と話します。

また、企画を終了するにあたって、「最高のテーマで世界中の博物館が展示物を紹介しあえたのは非常に良い機会でした」続けました。

しかし、同博物館は、来たるハロウィンやクリスマスシーズンに何らかの形でバトルを復活させることを計画しているそうです。

世界中の博物館が「最もおぞましい展示物」をめぐりSNS上でバトルを開始!? 日本も参戦

reference: boredpanda / written by くらのすけ
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