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全長5メートルの古代魚竜のお腹に「丸呑みされた4メートルのトカゲ」を発見! (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.21 Friday

前ページ巨大トカゲが「最後の晩餐」に

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イクチオサウルスの歯は大型生物の捕食に不適切だった

研究チームの藻谷亮介氏(カリフォルニア大学)は「歯を調べれば、生前に食べていたものやどんなエサを食べるのに適していたかが分かる」といいます。

そこでイクチオサウルスの歯を調べた結果、大型捕食者に見られる鋭い歯ではなく、短くて太い歯をしていました。

こうした鈍い歯は、小型〜中型の魚やイカを食べるのに適しており、タラトサウルスのような大型生物を食べるには不向きです。

画像
イクチオサウルスの歯/Credit: Da-Yong Jiang, et al, iScience

それゆえに、イクチオサウルスがどのようにタラトサウルスを捕食したのかよく分かっていません。

鋭い歯に頼らず、今日のシャチやワニのように強靭なアゴの力で仕留めたのかもしれませんし、単に海底に落ちていた遺骸をついばんだだけかもしれません。

いずれにせよ、イクチオサウルスが大型のエサを食べた事実に変わりはなく、生態の見直しが必要となっています。

研究の詳細は、8月20日付けで「iScience」に掲載されました。

Evidence Supporting Predation of 4-m Marine Reptile by Triassic Megapredator
https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(20)30534-4

自分のうんちで溺れて集団死した「古代ナマケモノ」の化石を発見

reference: livesciencephys / written by くらのすけ

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