「4つ足で歩く」毛髪よりも小さいマイクロボットが誕生、足の作りは”日本の折り紙”がヒントに

robot

4つ足で動くマイクロロボット
4つ足で動くマイクロロボット/Credit: youtube
reference: bbc, futurism

アメリカ・コーネル大学の研究チームが、新たに「4つ足で移動するマイクロボット」を開発しました。

サイズは幅40ミクロン、長さ70ミクロンと人の毛髪の直径よりも小さく、もはや肉眼では見えません。

将来的には、体内に注入して腫瘍を切断するなど、医療面での実用化が期待されています。

4つ足は”日本の折り紙”から誕生

マイクロボットの胴体部には、光の照射で起電する電気回路が搭載されており、レーザーを当てることで起動します。

まだ必要最低限の機能しかありませんが、半導体チップと互換性のある製造方法となっているので、高い計算処理能力を持たせることが可能です。

また大量生産のコストも安く、4インチのシリコンウェーハ1枚につき100万台のマイクロボットを製造できます。

大量生産が可能
大量生産が可能/Credit: ampmedia

研究チームは、この胴体部に日本の折り紙技術からヒントを得た4本の足を取り付けました。

それぞれの足はプラチナとチタンの2層構造で折りたたまれており、それらが膨らむことで立体に広がり移動性を獲得します。

具体的には、正電荷を与えると周囲から負電荷が集まり、バランスを取ろうとしてプラチナが膨張するという仕組みです。

また、レーザーの照射位置をコントロールすれば、任意の足を自由自在に動かせます。

日本の折り紙の技術を使用
日本の折り紙の技術を使用/Credit: youtube
マイクロロボットに取り付けられた足
マイクロロボットに取り付けられた足/Credit: youtube

腫瘍をトラッキングして切断できる?

マイクロボットを医療目的で使用するには、大量の個数を体内に送り込む必要があります。その上で、個々の位置追跡や動きのコントロールなど改善点は多々あるでしょう。

それでも、マイクロボットは多様な可能性を秘めています。

例えば、マイクロボットが腫瘍から浸み出す化学物質を感知して近づき、網のように収縮して細胞をラッピングすることで成長を止めることが可能。

腫瘍細胞の化学物質を感知して接近
腫瘍細胞の化学物質を感知して接近/Credit: youtube
細胞をラッピングして成長を止める
細胞をラッピングして成長を止める/Credit: youtube

また、抗がん剤をマイクロボットに乗せて運び、ピンポイントで投与できれば、健康な細胞を傷つけることなくがん細胞を死滅させられます。

他にも、有害な細菌を追跡したり、健康状態をチェックしたりと用途はさまざまです。

実用化にはもう少し時間がかかりそうですが、近い将来、マイクロボットの導入によってメスを使わない手術が普通になるかもしれませんね。

あわせて読みたい

SHARE

TAG