世界最古の木像「シギルの偶像」
世界最古の木像「シギルの偶像」 / Credit: The Siberian Times
history archeology

“ビーバーの歯で彫られた” 世界最古の木彫り像「シギルの偶像」とは

2021.01.27 Wednesday

2020.10.25 Sunday

ancient-origins https://www.ancient-origins.net/artifacts-ancient-technology/oldest-wooden-statue-008260, siberiantimes https://siberiantimes.com/science/others/news/beavers-teeth-used-to-carve-the-oldest-wooden-statue-in-the-world/

シギルの偶像という彫刻をご存知でしょうか。

1894年にロシアの泥炭地で発見された木彫り像で、その製作年代は約1万1000年前と判明しています。

これはエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジより数千年も前のことです。

そのため、シギルの彫像は「世界最古の彫刻」と呼ばれています。

胴体には「暗号化されたメッセージ」が刻まれている

シギルの彫は1894年1月24日、ロシア中部のエカテリンブルクから約100キロ離れた泥炭地にて、バラバラの状態で発見されました。

泥炭が酸化を防いだことで、1万年もの間、腐蝕することなく現代まで保存されたのです。

その後の調査で高さ2.8メートルの彫像に復元され、1914年に未使用のままだった断片を組み合わせて、高さ5.3メートルのオリジナル像へと復元されています。

約5.3メートルにおよぶ全体像
約5.3メートルにおよぶ全体像 / Credit: The Siberian Times

原材はカラマツの木が使われており、目、鼻、口を持った立体的な頭部が彫刻されています。

頭から下の胴体部分は平らな四角形で構成されており、表面には、直線やひし形、ジグザグ模様など、幾何学的なモチーフが見られました。

ロシア科学アカデミーのミハイル・ツィーリン教授は「この装飾は暗号化されたメッセージであり、古代人は偶像に記された教えを後世に伝えていたのでしょう」と話します。

胴体部に彫られた幾何学模様
胴体部に彫られた幾何学模様 / Credit: The Siberian Times

次ページ木像は「ビーバーの歯」で作られた?

<

1

2

>

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!