世にも奇妙な「一つ目のアルビノサメ」が発見される! 海水温の上昇が奇形症の原因か(インドネシア)

インドネシアで発見された「一ツ目のアルビノザメ」
インドネシアで発見された「一ツ目のアルビノザメ」 / Credit: Australscope
reference: zmescience

今月10日、インドネシア・マルク州の沖合で、きわめて珍しい「一つ目のアルビノサメ」が発見されました。

網にかかった成体のメスザメを解体していた際に、お腹から出て来たそうで、すでに死んだ状態だったとのことです。

こうした奇形症について、専門家は「海水の温度上昇が関係している」と指摘しています。

母ザメのお腹から発見

一つ目のアルビノサメは、地元漁師が沖合で漁をしていたときに発見されました。

発見者の一人であるアンディさんは「網にかかったメスザメのお腹をさばいてみると、中から3匹の赤ちゃんが出て来ました。2匹は正常な姿形でしたが、1匹だけ皮膚がミルクで、目が一つしかなかったのです」と話します。

発見時には亡くなっていた
発見時には亡くなっていた / Credit: Australscope

この発見は地元の海事局に報告され、サメの遺骸も当局に引き渡されました。

種類はまだ特定されていませんが、サメの繁殖は卵生と胎生に分かれることから、胎生に属する種と見られます。

奇形は海水の温暖化が原因?

このサメの赤ちゃんは、先天性の「単眼症」遺伝子異常で起こる「アルビニズム」を併発していました。

単眼症は、脳の発生不全による重度の奇形であり、これまでの報告例はごくわずかで、誕生してもほとんどが死産に終わります。

ヒトの場合、単眼症を患う新生児は鼻も欠損しており、生後2〜3時間以上は生きられません。現時点では単眼症を予防する方法や治療法も存在しないとのことです。

一方のアルビニズムは、メラニンが欠乏する遺伝子疾患が原因で、皮膚や体毛、瞳の色素が欠如し、白色化します。

こちらは命に別状はないものの、野生生物では体色が目立ってしまうため、生存を不利にします。

アルビノのペンギン
アルビノのペンギン / Credit: ja.wikipedia

専門家によると、単眼症のような奇形は海水温の上昇が一要因になっているようです。

地球の海は、大気中の熱を吸収する巨大なヒートシンクの働きをしており、その傾向は急速に進行しています。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)「今世紀末までに、海水温が1.4〜5.8°Cの間で上昇する可能性がある」と予測します。

今回のような奇形生物の発見は、これからさらに増加するかもしれません。

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