座りっぱなしのリスクは運動で相殺できる。
座りっぱなしのリスクは運動で相殺できる。 / Credit:canva
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2021.01.27 Wednesday

2020.11.28 Saturday

長時間座りっぱなしの死亡リスクを帳消しにする運動量が明らかに (2/3)

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ブラックホールの中に入って人間が調査をすることは可能なのか?

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運動でなくてもOK 座りっぱなしの死亡リスクは40分の身体活動で解消できる

複数の研究データを総合的に分析するメタアナリシス。
複数の研究データを総合的に分析するメタアナリシス。 / Credit:canva

そこで今回の研究は、過去に報告された9つの研究に基づいたメタアナリシス(複数の研究結果を統合して、より高い見地から分析を行うこと)を行いました。

この研究には4カ国の合計4万4370人を対象とした調査データが含まれています。

分析の結果、座りがちな生活を送っている人の死亡リスクは、中程度以上の身体活動が減少するほど上昇していることがわかりました。

論文の中では中程度以上の身体活動を、1日約30~40分間行っている人は、座り時間が長い場合と少ない場合で見られる死亡リスクに有意差が見られなくなったと報告しています。

中程度の身体活動とは、なにも運動である必要はありません。

サイクリングなどでも、もちろんOKですが、速歩きやガーデニングなど適度に集中的な活動を行うだけで、早期死亡のリスクは減退するというのです。

メタアナリシスは複数の研究データを元にしているため、被験者、調査期間、調査条件などがバラバラになっており、これらを統合して分析するのは複雑で難しい作業です。

しかし、今回の調査データは自己報告の健康状態などではなく、ウェアラブル(身につけるタイプ)の測定器を使って集められているため、客観的な信頼性のある情報だといいます。

今回の研究と並行して、WHOも同じく科学雑誌『British Journal of SportsMedicine』に「身体活動と座りがちな行動に関するグローバルガイドライン2020」を発表しています。

WHOのガイドラインでも週150分~300分の中程度以上の身体活動や、週75分~150分の激しい有酸素運動が、座りっぱなしによる死亡リスクを解消させ、健康上の利益をもたらすと報告しています。

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