地球の石油はいつ、どうやって作られた?
地球の石油はいつ、どうやって作られた? / Credit: jp.depositphotos
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地球の「石油」はどうやって作られた? 中東に油田がたくさんあるワケ

参考文献: 『NewScientist 起源図鑑』
2021.01.10 Sunday

自動車や飛行機、ストーブからペットボトルの材料にいたるまで、私たちの生活の大部分は「石油」に支えられています。

石油は現代文明のエネルギー源であり、それなしではどうやって暮らせばいいかわかりません。

そもそも、なぜ地球にはこれほど大量の石油があるのでしょう?

石油は何を材料にして、いつ作られたのでしょうか?

これらの疑問とともに、石油が採れる条件や、中東に油田が豊富な理由も解決していきます。

石油は「古代のプランクトン」から生まれた?

地球上の石油の大半は、もとをたどれば古代の海にいたプランクトンに由来します。

プランクトンは、光合成によって陽の光を栄養素に変えながら生きていました。

ところが、海底に沈んだプランクトンの死骸は、酸素がほとんどないために分解されなかったのです。

すると、エネルギーを豊富に溜め込んだプランクトンの死骸が、有機物や無機物を含む泥や砂と混じりながら、堆積層の中に沈んでいきました。

数百万〜数億年という気の遠くなるスパンをかけ、堆積物が量を増しながら、さらに深部まで沈んでいきます。

養分を溜めたプランクトンが堆積
養分を溜めたプランクトンが堆積 / Credit: ja.wikipedia

深さ3000mほどに達すると、下からの地熱と、上からの圧力にサンドイッチされたことで分解が始まり、プランクトンの堆積物は「炭水化物」へと変わっていきました。

こうして最初にできたのが「油母(ゆぼ、ケロジェン)」というロウに似た固形物です。

これがさらに分解されると炭水化物が液状化し「石油」となります。

このとき、地熱の温度が高すぎると、分解されすぎて全部がメタンになってしまいます。

深さや圧力の条件がほどよい場所でこそ、石油は作られるのです。

では、生成された石油はどんな場所で採取できるでしょうか?

次ページ石油は「ある条件をクリアした場所」でしか採れない

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