愛に命(頭部)をかけるカマキリのオス
愛に命(頭部)をかけるカマキリのオス / Credit:Canva
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メスに食べられずに交尾するため… カマキリのオスは「メスに先制攻撃」を仕掛けて抑え込んでいた

2021.01.28 Thursday

VIDEO SHOWS HOW MALE INSECTS FIGHT OFF SEXUAL CANNIBALISM https://www.inverse.com/science/video-shows-sexually-cannibalistic-mantis
Male coercion and female injury in a sexually cannibalistic mantis https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2020.0811

愛に命をかける男性もいるでしょうが、命を狙ってくる張本人が恋人ならばどうでしょうか?

人間の男ならば、命の危機に瀕すれば迷わず逃げるでしょう。

しかしカマキリの世界では、そのような軟弱は許されないようです。

1月20日に『BiologyLetters』に掲載された論文では、カマキリのオスは戦って勝つことで、交尾時のメスによる共食いを生き抜いていることが示されました。

どうやら交尾中のオスはメスに対して無抵抗なだけではなさそうです。

愛に命(主に頭部)をかけるオスたちの壮絶なロマンスとは、いったいどのようなものでしょうか?

共食い率の非常に高いカマキリで発見されたオスの闘争性

小さなオスが大きなメスが組み合って争っている。このようなオスとメスの闘争はカマキリでみられたのははじめてである
小さなオスが大きなメスが組み合って争っている。このようなオスとメスの闘争はカマキリでみられたのははじめてである / Credit:BiologyLetters

カマキリのメスには、交尾相手のオスを食べてしまうという共食いの習性があります。

中でも、スプリングボックカマキリ(Miomantis caffra)と呼ばれるアフリカ原産のカマキリは最も暴力的なことが知られています。

スプリングボックカマキリのメスは特殊で、単為生殖と呼ばれるオスを必要としない繁殖法が可能であるため、近づいてくるオスは単なるエサに過ぎないのです。

一方、オスはメスと交尾しなければ自分の子孫を残すことができません。

そのため命をかけて、メスに近寄り交尾を試みます。

そして運が良ければメスから逃げのび、悪ければ交尾中に食べられてしまうと、今までは考えられてきました。

しかし今回、ニュージーランドの研究者たちは、オスの生存は単なる「運」とはほど遠いことを発見しました。

生き延びるためにオスたちは、積極的に戦いをはじめ、そしてメスに勝利していたのです。

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