ニュージーランドに生息するムカシトカゲ。トカゲに似ているが実際はだいぶ異なる種類。
ニュージーランドに生息するムカシトカゲ。トカゲに似ているが実際はだいぶ異なる種類。 / Credit:Wikipedia
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100年生きるムカシトカゲは「ミトコンドリア遺伝子を2つもつ」唯一無二の生き物だった!

2021.02.01 Monday

Smithsonian Magazine https://www.smithsonianmag.com/blogs/national-museum-of-natural-history/2021/01/29/intern-helps-find-first-vertebrate-two-powerhouse-genomes/ sciencenews https://www.sciencenews.org/article/lizard-like-tuatara-mitochondrial-genomes-cold-tolerance
Evidence of two deeply divergent co-existing mitochondrial genomes in the Tuatara reveals an extremely complex genomic organization https://www.nature.com/articles/s42003-020-01639-0

ムカシトカゲは、その名の通り、現存するもっとも古い爬虫類グループです。

しかしその見た目とは異なり、実際はトカゲとかなり異なる生き物だと言われています。

その理由の一端が、1月29日に科学雑誌『Communications Biology』に発表された新しい研究より明かされました。

研究によると、ムカシトカゲは、生物にとって重要なミトコンドリア遺伝子を2つ持っているというのです。

これは一体何を意味するのでしょうか?

 

トカゲのようでまるで別の生き物 ムカシトカゲの不思議

古い図鑑の中で紹介されているムカシトカゲ。
古い図鑑の中で紹介されているムカシトカゲ。 / Credit:Wikipedia

ムカシトカゲは、見た目は非常にトカゲによく似ています。

そのため、名前にもトカゲと入っていますが、実際似ているのは表面的な部分だけで、その中身は現存する爬虫類のいずれとも異なっています。

遺伝的に彼らは恐竜よりも古い、現存する最古の爬虫類グループだとされており、ニュージーランドの一部の地域に、たった2種しか現存していません。

彼らは非常に長寿であり、100年以上の寿命を持ち、また多くの感染症に対して耐性があります。

そしてもっとも他の爬虫類と異なるのは、驚くほどの低温耐性を持っているという点です。

爬虫類は基本的に低温では活動できなくなりますが、ムカシトカゲは5℃近くまで活動を続けることができるのです。

そのため、ムカシトカゲは生物学の興味の対象となっていましたが、新たな研究は、ムカシトカゲのミトコンドリア遺伝子に、他の生物にない特徴を発見したのです。

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