ザリガニ以外の水生生物の性格も変わってしまっているかもしれない

今回の研究により、人間用の抗うつ薬(SSRI)が、ザリガニに対して行動変化を引き起こす要因であることが示されました。
SSRIによってザリガニはより大胆になり、エサに対して貪欲になりましたが、この変化は必ずしもザリガニにとってプラスではありません。
警戒心を忘れた大胆な行動は捕食者に対して脆弱になり、ザリガニ自身の身の危険を増やし、結果的に種の衰退につながる恐れがあるからです。
研究者たちは今後、ザリガニ以外の水生生物に対するSSRIの効果を調べていくとのこと。
ザリガニに起きたような行動変化が他の無数の水生生物に対しても起きている場合、生態系全体に甚大な影響が起きている可能性が考えられるでしょう。