アルツハイマー病の原因「アミロイドβ」の発生源は肝臓の可能性!
アルツハイマー病の原因「アミロイドβ」の発生源は肝臓の可能性! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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アルツハイマー病の原因「アミロイドβ」の発生源は肝臓の可能性がある

2021.09.19 Sunday

Landmark study presents evidence Alzheimer’s disease begins in the liver https://newatlas.com/science/alzheimers-disease-liver-lipoprotein-amyloid-origins-dementia/
Synthesis of human amyloid restricted to liver results in an Alzheimer disease–like neurodegenerative phenotype https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3001358

アルツハイマー病の原因は脳ではなくは肝臓かもしれません。

9月14日にオーストラリアのカーティン大学の研究者たちにより『PLOS Biology』に掲載された論文によれば、アルツハイマー病の原因として知られる「アミロイドβ」の生産地が脳細胞ではなく肝臓の可能性があるとのこと。

もし事実ならば、肝臓でのアミロイドβ生産を遮断することで、アルツハイマー病の予防となるでしょう。

特筆すべきは、研究成果をもとに、既に人間を対象にした臨床試験が進められている点にあります(※現在オーストラリアにて参加者募集中)。

認知症の過半を占めるアルツハイマー病が克服できれば、認知症患者を一気に半分以下まで減らすことが可能になるでしょう。

認知症医学の最前線では、いったい何が起きているのでしょうか?

意外にも悪名高いアミロイドβの発生地は謎だった

意外にも悪名高いアミロイドβの発生地は謎だった
意外にも悪名高いアミロイドβの発生地は謎だった / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

アルツハイマー病は内に「アミロイドβ」と呼ばれるネバネバしたタンパク質が溜まってしまうことで発症します。

アミロイドβは脳細胞の生命活動を妨げ、脳細胞の死と脳の萎縮を引き起こすことが知られています。

しかし意外なことに、アミロイドβがどうやって脳に入り込むかは不明のままでした。

まず侵入方法の第一候補として考えられたのは、脳細胞そのものです。

脳細胞にはアミロイドβを作る能力があるため、こちらの説ならば生産地と病巣部が一致します。

そして第二候補は、意外にも「肝臓」でした。

人体に存在するアミロイドβの90%は血液中で他のタンパク質と結合した複合体の形で存在しています。

またこのアミロイドβを含む複合体の有力な生産地として、肝臓が示唆されていました。

悪名高いアミロイドβの生産地は脳と肝臓のどちらにあるのか?

この謎を解かない限り、アルツハイマー病の克服は困難です。

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