ヒトとサルを別ける「知恵の実遺伝子」がジャンクDNAに埋もれていたと判明!
ヒトとサルを別ける「知恵の実遺伝子」がジャンクDNAに埋もれていたと判明! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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サルとヒトを分ける「知恵の実遺伝子」がジャンクDNAにも埋もれていた (2/3)

2021.10.15 Friday

2021.10.13 Wednesday

What makes us human? The answer may be found in overlooked DNA https://www.lunduniversity.lu.se/article/what-makes-us-human-answer-may-be-found-overlooked-dna
A cis-acting structural variation at the ZNF558 locus controls a gene regulatory network in human brain development https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1934590921003842?via%3Dihub

ヒトの脳オルガノイドから「知恵の実遺伝子」を削ると脳サイズが退化した

ヒトの脳オルガノイドから「知恵の実遺伝子」を削ると脳サイズが退化した
ヒトの脳オルガノイドから「知恵の実遺伝子」を削ると脳サイズが退化した / Credit:Pia A.Johansson et al (2021) . Cell Stem Cell . A cis-acting structural variation at the ZNF558 locus controls a gene regulatory network in human brain development

反復配列に過ぎないものが本当に「知恵の実遺伝子」なのか?

答えを得るために研究者たちはヒトの人工培養(脳オルガノイド)の遺伝子を操作して、ZNF558から生産される転写因子を削除してみました。

すると、脳細胞内部のミトコンドリア数が減少すると同時に、培養初期の時点において、脳オルガノイドのサイズが小さくなっていることが判明します。

ヒト遺伝子にあった「知恵の実遺伝子」の働きを無効化した結果、ある種の「退化」が発生し、ヒトとしての脳サイズを維持できなくなったためであると考えられます。

また興味深いことにZNF558の削除は、脳オルガノイドの早熟を促すことが判明します。

ヒトの高い知能はより長い未熟な脳の状態を維持することで獲得されたという「ネオテニー(幼年期の延長)」説が正しいとするならば、早熟化もまた、脳のサイズ縮小と共に退化の1つの側面なのかもしれません。

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