まるでチューバッカ!全身モフモフの新種カニを発見
まるでチューバッカ!全身モフモフの新種カニを発見 / Credit: ANDREW M. HOSIE et al., Zootaxa(2022)
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まるでチューバッカみたいな全身モフモフの新種カニを発見!

2022.06.19 Sunday

New sponge crab species found off WA coast named after Charles Darwin’s research boat https://www.abc.net.au/news/2022-06-15/sponge-crab-species-lamarckdromia-beagle-discovered-off-wa/101151412 New Species Of Absurdly Fluffy Crab Makes Hats Out Of Sea Sponges https://www.iflscience.com/new-species-of-absurdly-fluffy-crab-makes-hats-out-of-sea-sponge-64090
The sponge crabs of Western Australia and the Northwest Shelf with descriptions of new genera and species (Crustacea: Brachyura: Dromiidae) https://mapress.com/zt/article/view/zootaxa.5129.3.1

まるでチューバッカみたいな、全身モフモフの新種カニが発見されました。

西オーストラリア博物館(Western Australian Museum)の発表によると、本種は、カイカムリ科(Dromiidae)というグループに属するスポンジ・クラブ(Sponge crab)の一種とのこと。

スポンジ・クラブは、その名の通り、海綿(Sponge)を集めて、自分の体に合うようにハサミで剪定し、それを身につけてカモフラージュを行います

ただ、ここまで全身モフモフのスポンジ・クラブは、過去に前例がないそうです。

研究の詳細は、2022年4月28日付で科学雑誌『Zootaxa』に掲載されました。

他種のスポンジ・クラブとはケタ違いの毛深さ

新種のスポンジ・クラブは、西オーストラリア州の南部・オールバニ (Albany)の海岸で発見されました。

スポンジ・クラブは主に、オーストラリアの海岸一帯に分布しています。

これまでに40種以上のカイカムリ科が見つかっており、そのうちの40%は同地にだけ生息する固有種です。

新種が見つかった西オーストラリア州・オールバニ(赤)の位置
新種が見つかった西オーストラリア州・オールバニ(赤)の位置 / Credit: ja.wikipedia

新種の学名は「ラマルクドロミア・ビーグル(Lamarckdromia beagle)」と命名されました。

ラマルクドロミアは属名で、種小名のビーグルは、1836年にオールバニを訪れたチャールズ・ダーウィンの調査船ビーグル号にちなんで名付けられています。

L. ビーグルは今のところ、オールバニの浅瀬や海綿が多い埠頭付近でしか見つかっていません。

藻類を体に貼り付けて、一緒に成長させる
藻類を体に貼り付けて、一緒に成長させる / Credit: ANDREW M. HOSIE et al., Zootaxa(2022)

スポンジ・クラブの体表面には、細かい毛がびっしり生えており、その先端がフック状になっているため、海綿や藻類を取り付けられるようになっています。

L. ビーグルも最初から、このようなモフモフ姿で生まれるわけではなく、体型に合うように海綿や藻類を切り取って、体に貼り付け、一緒に成長させます。

それらが成長すると、保護用の帽子やブランケットのようになるのです。

L. ビーグルがまとうモフモフの体は、藻類が成長したものと見られます。

ちなみに、L. ビーグルの全裸姿は、このようにひどく寂しいものです。

藻類や海綿を貼り付ける前の全裸姿
藻類や海綿を貼り付ける前の全裸姿 / Credit: ANDREW M. HOSIE et al., Zootaxa(2022)

L. ビーグルは全身をモフモフにする以外に、適当な海綿を切り取って頭部に乗せ、帽子のようにします

その主目的は、タコや魚といった天敵から身を守るカモフラージュです。

頭上に切り取った海綿を乗せるものも
頭上に切り取った海綿を乗せるものも / Credit: ANDREW M. HOSIE et al., Zootaxa(2022)

確かにこの姿でジッとされると、天敵もまさかカニだとは思わないでしょう。

まさにカニ界のギリースーツと呼ぶべきものです。

主に狙撃手が利用するギリースーツ
主に狙撃手が利用するギリースーツ / Credit:canva

また、西オーストラリア博物館の学芸員で、本研究主任のアンドリュー・ホージー(Andrew Hosie)氏によると「海綿は、カモフラージュの役割を果たすだけでなく、他の水中生物にとって有害なものも多い」という。

スポンジ・クラブの中には、毒を持つ藻類やイソギンチャクを身につけて、天敵避けにする種もいます。

まだ特定されていませんが、L. ビーグルのカモフラージュにも、そのような役割があるのかもしれません。

他のスポンジ・クラブとはケタ違いの毛深さ
他のスポンジ・クラブとはケタ違いの毛深さ / Credit: ANDREW M. HOSIE et al., Zootaxa(2022)

ホージー氏によると、L. ビーグルのカモフラージュは、他種のスポンジ・クラブに比べて、圧倒的に毛深いといいます。

「このグループのカニはすべてある程度毛深いのですが、L. ビーグルはケタ違いです。

全身にわたってモフモフで、また驚くほど柔らかく、温かみのある褐色をしています。

この種がなぜこんなにモフモフしているのか、明確な答えは出ていませんが、捕食者から胴体だけでなく、足までしっかり隠すためではないかと考えられています」

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